自称・味噌好きのこずえ嬢です。 昨日の夕飯に味噌汁が出たんですが。 ・・・・何かがおかしい。 ウチのってこんな味だったっけ?と考えつつ、もう一口。 後ろを向くと、母が一生懸命インスタント味噌汁の袋を開けていました（汗） オカン!! せめて味噌汁は、ノンインスタントでお願いします。 ささっそんな私事はさておき。 行ってみましょう。 今回ご紹介するコミックスはこちら!! 集英社 リボンマスコットコミックスより 楠 桂先生の「あくまでラブコメ」 「そこのお嬢さん」 呼び止められたのは、黒髪のポニーテールにセーラー服の女子高生。 「・・・・・は?」 そこには、易者がポツンと一人。 彼女の顔を、いわゆる虫眼鏡（?）で覗き込み、なおも口を開く。 「間違いない!!あなたは今年80年に一度の恋愛好運期!!運命の人とめぐり合う相 が出ていますよ。」 「運命の人ぉ?!」 すると、一緒にいた友人達がきゃあきゃあと大騒ぎ。 「すご〜い!!佳奈子ったら!!このおじさんの占いよく当たるのよぉ〜!!」 「17で運命の人とめぐりあうなんて劇的だわ〜♪」 年頃の女子とは、なんでもないような事でワイワイする生き物。 当然、佳奈子も皆に混じって「うそ?!ホントに〜誰だろう♪」なんて言うセリフ が出てくる・・・・・・ハズなんだけども。 「やだっこんなの只の占いじゃない。当たるも八卦、当たらぬも八卦よ」 おじさんもや〜ね〜と易者の背中をバシバシ叩き、皆に別れを告げ自宅方面へ走 り出す。 ―きゃあ〜80年に一度めぐりあう運命の人ですって?! それって一生に一度きりの恋って事?!なんてドラマチック!! 佳奈子さんも、普通の女子高生だったみたいです。 ―どんな人かしら? 背が高くて? やさしくて? かっこよくて? ―いいえ!! そんな事どうでもいい!! ―私をこの寺からつれだしてくれるなら、誰だってかまわない!! そう、佳奈子は住職の娘。 つまり、お父さんはお坊さん。 それはいいんだけど。 お坊さんって、お経を読むだけが仕事ではない。 たまに、お客様が来てると思ったら、供養の依頼だったりで。 その度に、佳奈子は心霊写真やら、呪われてそうな日本人形やらを見せられて、 子供の頃からかなり悲惨な目にあっていた。 「きゃあああぁぁぁ!!!!」 寺に帰れば、本日も依頼主がお父さんに頭を下げていた。 その後、やっぱり見せられた写真と人形。 先ほどの悲鳴は、それ。 「何をこわがっとるか。この寺の跡取り娘のくせに。」 「冗談じゃないわよ!!!こんなお化け屋敷、高校卒業したら出てってやるぅぅ!!!」 平然とそんな事を言ってのけるお父さんに我慢ならなくなった佳奈子は、自分の 部屋まで全力疾走!!! ―そーよ!! 今年素敵な人と恋に落ちて、この寺から出てってやるんだから!!! 決意を新たに、とりあえず今晩の夕食のお買い物に出かける佳奈子。 商店街を歩いていると、突然声を掛けられる。 「佳奈子さん?」 「はい?」 見ると、目の前には長髪で、しかも前髪が異様に長く顔半分が見えない、でもお そらく男、が立っていた。 首には、何故か数珠のようなネックレス。 佳奈子の顔を確認すると、男は突然佳奈子に抱きついてきた!!! 「やっぱり佳奈子さんだ!!!」 「きゃあぁぁ!!!」 「会いたかった、ずっと!!!」 ―きゃ〜新手のチカン?!!! 「〜っ!!!人が見てるでしょ?!誰なんですか、あなたは!!!!」 力いっぱい男を引き剥がし、先程より近い男の顔を見ると・・・・ ―かっこいい〜♪ まぁ・・・なんと言いますか、現金な娘さんです。 「ごめん、つい嬉しくて・・・・」 しばらく見惚れていた佳奈子は、ある事に気付いた。 「あの・・・なんで私の名前を?」 すると、彼はニッコリ微笑む。 「妻になる人だもの。なんでも知ってるさ♪」 ―えぇぇぇ?!妻?! じゃあ、この人が私の運命の人?! 驚いていると、手をとり指輪をはめられた瞬間、半透明のいわゆる"霊"が見えるようになって・・・・・・・・?! ********** はい。 この作品、1991年のものなんですが。 今、読んでも面白いですね〜♪ タイトル通り、ラブコメディで、このテンポはこの時代ならではだったんだろう な〜なんて思います!!
（担当 仲野）
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