自分が頼んだばかりに得体の知れない道具を渡され、簡単な使い方だけレクチャーされて、リスクをあとから被るマンガってワクワクしますよね!大抵欲が出過ぎたり、正規の使い方をせずに暴走→バッドエンドパターンがお約束。たまにいい話。
毎回その漫画家さんが思い描くびっくりドッキリアイテムが飛び出すので何度も読み返してしまいます。
この「バベルハイムの商人」古海鐘一もそんなマンガのひとつ。
運命金貨を手にした時、悪魔との交易世界に永遠に組み込まれてしまう…というお話なので出てくるのは未来の道具ではなく悪魔の道具。
定番の宝石、人形からこけしまで世にも奇妙な効果を持つものばかり。
1話完結形式で、人間と死神、人間とこの世のものではない生き物の対比と欲と金に対する愚かな話が半分…いやそれ以上かも…あります。金と欲と力のバランスが崩れると大抵自滅します。まさに悪魔的な魅力を持つ道具を手にしたら大抵の人間はバッドエンド一直線でしょう。上手く道具を使いこなしている話はちょっと人間として嬉しい。
話によってばらつきはありますが、描き込みが多く、悪魔や人ならざるもののキャラクターはしっかり描かれていて素敵!
人間と他の生き物を掛け合わせたデザインってなんて魅力的なんでしょう。
もう一冊
「魔物鑑定士バビロ」西義之
なんで一巻で終わってしまったんだ...!先生!連載再開待ってます!
道具使用→欲が出て(バビロ君が邪魔して)→自滅という流れは多作品と一見変わらずですが、西先生の描く瞳の丸いぷにっとした絵柄で描かれると辛さ倍増!
さえない主人公が信じては裏切られ、信じては裏切られる姿にやきもきすること間違いなしですね。
こちらは勧善懲悪というよりバビロ君が故意に道具を渡してしまい、渡された相手が自滅するのでバベルハイムよりも後味が悪い作品。でも道具が面白いから読んじゃう。
では本日はこの辺で。ごきげんよう。
(札幌店/中谷)
札幌店 中谷
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