当ブログのアクセスランキングで根強い人気を誇っているのがとうとう「島耕作担当」を名乗り始めた、弘兼憲史大好きおじさん・臼井による一連の島耕作シリーズ。
(未読の方はこちらもどうぞ)
『島耕作シリーズのこの人の死に方がスゴイ! その①』
『島耕作シリーズのこの人の死に方がスゴイ! その②』
『島耕作シリーズのこの人の死に方がスゴイ!その③』
『「島耕作」のアフターストーリーを読め!その①樫村翔太』
『島耕作のラストセックスを探れ!』
それに便乗して、という訳ではありませんが、個人的に弘兼先生自身に少し興味がわいたので漫画を通してではなく直の言葉を聞いてみたいと思い手にしたのがこちら。
『50歳すぎたら「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」でいこう』(幻冬舎)
これまでもエッセイ、ビジネス書など漫画以外の文章の本も多数書かれている先生の近著。
自分自身は50歳までにはまだまだ時間があり、先生ご自身は70歳を超えられていますが、島耕作と共に時代を駆け抜け今なお第一線で活躍中である大先輩のお小言を頂くつもりで拝読。
はじめに言ってしまうと、この本では特に目新しい事や変わった事は述べられていません。
「プラス思考」「感謝」「何事も楽しむ姿勢で」「自分と他者を比較しない」「目の前のことに集中」など、他の多くのビジネス書と共通する部分は多いでしょう。
しかし、その多くがギラギラした現役世代に対して綴られているのに対し、この本はタイトルの通り、闘い続けまもなくそれを終えようとしているシニア世代へと向けられている点で大きく異なります。
(そのためか例えで出てくる人名や格言などが殆ど歴史上の人物や故事成語だったりします)
例えば、友達などいなくても気楽と一人旅を推奨したり、夫婦関係にしてもお互い自立し干渉し合わずと、ある意味ドライな人間関係の心地よさを説く。
しかしながら反面笑顔を大切にし、今ある人間関係を円滑にとも。
その他にも年を取ったらモノにはこだわるなと言いながらいい万年筆を使おうなど、一見すると矛盾している様な箇所も見受けられるのですが、それすらも細かいことにこだわらず今を楽しめというメッセージなのだと受け止められる、そんな余計な力が抜けた強みを感じさせてくれます。
何より一番強く訴えかけられているのが、定年退職などで一線から退いた男は丸腰であるという事。
それまでの役職、地位がどうであろうとそれらはすべてリセットされ一人の男に戻り、新たな環境では一年生だという事実を受け入れられるか。男の老後はかくも寂しく、厳しいものなのか・・・。
余計なものは捨て去り、お金がなくても楽しく暮らし、さらにはオタクを極めライフワークをリタイヤする前から身に着けること。
このあたりも最近よく聞く話ではありますがある種時代の流れなのかも知れません。
頭を若く持ち続ける事、これって大事。だからこそ30年を超えた島耕作シリーズは時代のど真ん中で君臨し続けているのだと実感。
あ、島耕作といえば・・・先生ご自身は女性に対するこだわりもなくなり、どんなタイプも良さを見出せる旨が書かれていますが、自分も早くその境地に達したいです!
(担当 清水)
中野店 清水
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