元気ですかーッ!!
80年代好きですかーッ!!
大衆文化などが語られる時はだいたい10年単位で区切られたりするものですが、若者文化で言うと特に異彩を放っていたイメージがある80年代。
当時のファッションや音楽などを振り返ると、今でもレトロなオシャレと捉えられている60、70年代と比べると突然どうした!?というくらいの変化を遂げるのです。
ケミカルウォッシュのジーンズは後年リバイバルしましたが当時はそれプラス「ボンタン」型だったりしましたからねー。ジーパンにタックが入っていたダイナミックな時代。
英字新聞を切り貼りした柄のシャツとか今あるんだろうか??
当時の文化を知るには当時のマンガ(江口寿史センセは教科書的!)や雑誌を読むのが一番ですが、古いマンガはちょっと・・・という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にお勧めしたいのがこちら!
『スローモーションをもう一度』(加納梨衣)
(同じく80年代を語った小泉の記事も合わせてどうぞ)
https://mandarake.co.jp/dir/hondana/staff/2016/11/04/80.html
舞台は高校。
主人公は「大滝」君。ヒロインは「薬師丸」さん。
他の登場人物も全て当時のスターから名前が引用されています。
女性がアイドルなのに対して男性はロックミュージシャン。
そして各話のタイトルも、全て当時の映画やドラマ、アニメ、マンガ、歌の題名になっているのです。
大滝君は今で言うスクールカーストでいえばトップにいるような、そこそこチャラくて女の子ともフツーに遊んだりするイケメン君なのですが、実は今の流行には関心がなく80年代の音楽やオモチャに興味津々な、ちょっとしたレトロ系オタク。
当然趣味の合う友達などいるはずもなくもっぱら部屋で自分の世界に浸る日々・・・。
しかし教室で一人なのをいい事にスマホから大好きな中森明菜の曲を聴いていたことから共通の趣味を持つクラスメイトがいたことが発覚。しかも存在すら気にしていなかった女子。
そんな折、先生から言いつけられた用事で薬師丸さん宅を訪れると・・・。
自分の部屋で「なりきり」コスプレ!!
薬師丸さんも80年代アイドル、しかも女性アイドルに憧れてそっくりの衣装を誂え、歌やフリをコピー!
カラオケに行ってもわざわざ着替えます。
当時ある程度の年齢になってここまでしてる人っていたのだろうか?同じ衣装を作って着用するという、ここら辺は現代の「コスプレ」という概念に沿っているのも面白いですね。
そしてそんな薬師丸さんが響かない訳がない。当然大滝君はグングン彼女に惹かれていきます。
しかしクラスの隠れキャラ的な薬師丸さんは男子と接する事が苦手なため、ここまで趣味が合うというのに二人の距離はほんの少しずつしか縮まらない。
こんなところも80年代ラブコメ風。(その他にも擬音や効果線などの作画もがいちいち当時モノを意識して描かれています)
↑こんな演出久しぶりに見た。
まったく当時のアイドルドラマやたのきんの映画を観ているかのよう。
♫じれったい〜じ〜れったい〜と、こちらまで明菜ちゃんの歌を唄いたくなっちゃうよ!
と、そういうテーマのため、劇中当時の若者文化のヒット作品が随所に登場します。資料性高い!!
一気にどーーん!!
(ごっちゃごちゃですみません)
ちなみに大滝君はあくまで「現代」の高校生なのでスマホ所持なのに対し薬師丸さんはケータイすら持ってない。音楽だってカセットテープをウォークマンに入れて聴いているくらいの徹底ぶり。
そこで連絡手段として大滝君が渡したのが、レトログッズショップで借りたポケベル!(今でも使えるらしい)
スマホネイティブの大滝君がミスってるのに薬師丸さんがきっちり返信出来ているのにグッときたり。
水着になってみたら意外にグラマラスなのは河合奈保子オマージュか。でもこんな水着今あるの??
そう、この頃のアイドルはテレビで歌も唄い、バラエティでコントもやり、映画やドラマで演技をし、そして時には水着になって写真集出したり、水泳大会に出たり・・・。全部やってたんですよねぇ。
話は冒頭に戻りますが、毎回付けられた名作のタイトルがキーワードとなってストーリーに絡むのがニクい。
「最先端」をキメてるようで今見たらちょっとダサくてキザったらしくてそして甘酸っぱさもある80年代の若者文化。
さあ、皆さんも男子はソフトパーマ、女子は聖子ちゃんカットをして、掟ポルシェさんに負けじとセーラーズのトレーナー着て、A面で恋をしようぜ!!!
(これがセーラーズだ!!)
どーですか、お客さんッ!!
(担当 清水)
通販はこちら!
中野店 清水
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