中野店の臼井です。
このコラム、内情をお話しすると担当同士での打ち合わせなどは一切しておりません。
なので、これだけ被りなく色々な漫画を紹介できているのは奇跡的。
という話はさておき、今年はまだあと1ヵ月半ほどありますが、早くも「もう今年はこの漫画を超えるものは出ないな...」という作品が出てしまったのでご紹介します。
銀河の死なない子供たちへ/施川ユウキ 電撃コミックス
実は私、大の施川ユウキファンでして、「がんばれ酢めし疑獄!!」の頃から単行本は全て集めています。
「バーナード嬢曰く」のメディア化や「鬱ごはん」で世間的に広く知られるようになり、過去作にももっと触れて欲しいな、と思う限りです。
今作は前情報なくただその流れで作家買いしたものだったのですが...。
こんなにワクワクしたのは久々...!というのがまず第一の感想。
地球のような惑星を舞台に、3人の不死の存在の日常を切り取ったストーリーが展開されます。
メインキャラクターのπ。
πの弟?のマッキ。読書が好きでいかにも施川ワールドの住人のような語り口。
「ママ」と呼ばれている存在、この3人が主役です。
不老不死であること以外、素性はまったく語られることはなく、血のつながり等も定かではありません。
動物はたくさん居ますが、この惑星に存在している人型の生き物はこの3人のみ。
様々な経験から、πとマッキの2人は不死の存在である自分たち以外の「生きている」人間(死ぬことができる人間)を探すこととなります。
たくさんの本があることや文明の痕跡があることから、かつてはこの世界に人間が存在していたことが伺えます。
そんな2人のもとに、宇宙からの使者が現れ...。
ここから先は是非単行本でご確認頂きたい!
短編の名手、施川ユウキの意欲的ストーリー漫画。
私が特に優れていると思ったのは、時間経過の表現でしょうか。
同じポーズのまま気が遠くなるような時間が淡々と経過していきます。
不死者にとっては時間の概念が我々と違うことを見せつけつつ、時間の経過を最小限の台詞で表現しています。
昔から決して画力は高くないのですが、台詞回しの面白さや表現力では頭ひとつ抜けています。
世界観としては、過去作「オンノジ」のようなセカイ系ですが、来年発売予定の下巻でどうなるのか。
今後が楽しみな作品です。
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中野店 臼井
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