お久しぶりです。中野店の臼井です。
今回満を持して(?)ご紹介するのは、「島耕作」シリーズです。
スポットを絞らないと語りづらい長編タイトルですので、数回に渡って紹介していきたいと思います。
講談社/弘兼憲史 課長島耕作
島耕作シリーズといえば、課長から始まり現在は同じ会社で会長まで上りつめたサラリーマン島耕作の半生を描いた作品です。
最近ではスピンオフで学生編も描かれるなど、一人の男性の一生を通じて時代背景を感じることのできる物語となっています。
そのような作品の性質上、どうしても「島耕作」には人の死が付きまとうことになります。
寿命であるパターンが多いですが、中には「そんなことってある!?」というようなドラマティックな死を迎えた登場人物もいます。
今回はその中で私が印象に残っているキャラクターを紹介します。
八木 尊
初登場は「課長島耕作」12巻、STEP118で、当時37歳。
島耕作がフィリピンで銃撃にあい、帰国後新設された総合宣伝課の課長に就任した際の部下としての登場でした。
ハーバード大学を卒業し社長賞を3回取るなどデキる男ながら、離婚歴2回という癖のある人材でした。
島が課長の頃は癖の部分は鳴りを潜め、島をサポートする優秀な部下として働いていました。
そのまま社内では優秀な人材として順調に出世を遂げ、
島と同時期に取締役に就任します。この時が48歳。
この時はクレバーに社長を狙っていく発言をしています。
ずる賢さは表出してきていますが、ここまではまだまともな人間でした。
「常務島耕作」で始まった中国編のあたりから態度が一変。
合理主義が過ぎて人間味に欠ける判断を次々に下し、社内・社外ともに信用を落としていきます。
女性好きな一面もこのあたりで明らかに。
この時点で日本には3度目の再婚をした妻がいます。
ずっとライバル視していた島が社長になったあたりから更に素行は悪くなり…。
会社の経費でひとりのホステス、和枝に入れ込むようになります。
更にはこのホステスに新しい店の開店資金をねだられ、
インサイダー取引にまで手を染めることになります。
ここまで落ちたか八木尊、というところです。
インサイダー取引によって無事にお店を持つことができた和枝。
しかし彼女は八木のことを本当にただの金づるとしか思っていません。
インサイダー取引に加担し資金提供をしたロシア大使館のミハイル。
彼が和枝の本命彼氏です。
しかし怪しい株取引の気配は探知されており…。
ロシア大使館側にはすべてバレてしまっています。
そんなことは露ほども知らずモスクワで観光を楽しむミハイルと和枝。
そしてそれをストーキングする八木。
その後ミハイルが招集を受け和枝が一人になった隙に…
和枝に襲い掛かる八木、そして…
カッとなって和枝を絞め殺してしまいます。
呆然としている八木のもとに迫る黒い影。
モスクワの冷たい川に沈められ、死亡。
明かされてはいませんが、八木に喋られると困るロシア大使館側の人間だったのでしょう。
課長島耕作の12巻から社長島耕作の4巻まで、かなりの長期間出演していた(とはいえそれほど活躍の場は多くはないですが)キャラクターだったので、この衝撃的な死に方はかなり印象に残っています。
年を経てだんだん薄くなっていく髪もまた見どころのひとつですね(笑
サブキャラクターひとりひとりの人生を追いながら読むのも楽しい「島耕作」シリーズ。
特に新社会人の皆さん、サラリーマンの何たるかをこれで学ぶのはいかがでしょうか?
また機会があればほかのキャラクターにもスポットを当てて紹介していきたいと思います。
(中野店:臼井)
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