中野店の臼井です。
「島耕作」シリーズはかなりの長編だけあって、「あー、あの人のこのシーンが読みたい!」という時になかなか探し出せずに難儀しますよね。
かくいう私も先日「島の同期でハツシバに乗り込んできて切腹したアノ人の回が読みたいゾ」という感じになりまして。
しかしいざ読もうとするとどのあたりだったかがわからない。
「島耕作 切腹」でグーグル検索してみてもなかなかヒットしない。
そこで、今回同じような気持ちを抱いた方のためのインデックスになればと思い、そのシーンをご紹介します。
まずは肝心の巻数はこちら。
講談社/モーニングKC 弘兼憲史 取締役島耕作①
取締役に昇進してすぐの頃のエピソードでした。
この話のテーマは「中高年のリストラと自殺の関連性について」で、前半はハツシバの代表として中高年失業者対策有識者懇談会に島耕作が招かれたところからスタートします。
このなるほど顔である
その頃初芝本社ビルに様子のおかしい来訪者があります。
アポもなく社長に会いたいという浜坂という男。
自称では初芝の社員だということだが...?
ロビーにて突然の抜刀と切腹宣言!
どうやらつい最近リストラで退職した社員だったようです。
誰が呼んだか、彼の要望通り現れたテレビ局員。
質問には答えようとせず、社長か同期入社の島耕作を呼べの一点張りです。
どうやら社内報かなにかで同期の島耕作が取締役に昇進したことを知った模様。
緊急案件ということで懇談会から呼び戻された島でしたが、彼に見覚えはありません。
女のことはちゃんと全員覚えているのに...罪な男です。
その後、会社の資料を閲覧し少しずつ記憶を取り戻していく島。
かつて島が新人同士のディベイト研修で完膚なきまでに打ち負かした相手でした。
屈辱は与えた方は覚えていなくても、与えられた方はずっと覚えているもの。
ディベイトも会社側は結果はあまり関係ないとは言っていますがその後の配属先は残酷な結果となっています。
浜坂が「島に負けたせいだ」と逆恨みしても仕方ない状況です。
浜坂の望み通り彼のもとに訪れ、刀を突き付けられながらも話し合いをする島。
このあたりは取締役になるまでの修羅場経験からでしょうか、凶器には全く動じていません。
まったく迷惑な理論である
しかしながら被害者(と思い込んでいる者)の理論はそんなものであります。
そんな彼を冷静に諭す島耕作。
島の説得を聞き入れ、一度は刀を下ろし投稿する浜坂だったが...。
彼もまた大きな恨みを持つ人間。
島の株がまた上がる...それだけはイヤだ、と。
グサーッ!
取り囲まれているので切腹まではいきませんでしたが、首を刺して自殺を図ります。
最も恐れていた初芝本社ロビーを衆人環視の前で血で汚す結果になりました。
今日の事件の対応は最低だった!!
見守っていたこちらからすれば「そこまで言わんでも」というところではありますが...。
会社というのはそういうものです。
浜坂の目論み通り、島の面目は丸つぶれとなりました。
一命をとりとめた浜坂ですが、
その後あっさり飛び降り自殺。
うーん、ヒドい話。
しかし、人はいつどこで恨みを買っているかわからないもので。
この話はもはや交通事故のようなものですが...。
いつ他人に足を引っ張られるかわからないということは覚えておきたいですネ。
中野店 臼井
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