早いもので、2017年が始まってもう1か月が過ぎました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。中野店の臼井です。
このスタッフブログも気がつけば1年以上続くコンテンツとなりました。
毎年恒例、と銘打てるかは今後の頑張り次第となりますが…それを目指して今年も「ビッグコミックオリジナル」新年号を語ろうと思います。
小学館 ビッグコミックオリジナル2017/1.20号
今年は5日・20日の発売日が少しずれ込み1月6日の発売となったこちらの号。
読みたくて仕方がなく、5日に近隣のコンビニと本屋を虱潰しに巡った20代は私くらいなのでは…?
という話はともかくとしまして。
今年の注目は、やはりジョージ秋山先生の「浮浪雲」、そして昨年のオリジナルのヒット作(個人的に)「フルーツ宅配便」です。
1000話を超えたのももうすっかり1年前となり、この号で1023話。
ジョージ秋山/浮浪雲 1023話「兄弟駕籠」
品川宿でも評判の働き者駕籠かき兄弟、鮫三と作次。
真面目に生きるこの二人ですが…。
兄の鮫三は既婚者で、その家に弟の作次は居候。
「それがまずいってんだよ。」
さて、雲行きが怪しくなってまいりました。
「作次さんがわたしとヤリたいって言うんだけど…」
「好きにしろい。」
そして…。
女房を共有する生活がしばらく続きます。
しかしこれを許したのには鮫三なりの理由がありました。
弟は子供の頃から心の病で、運動させたほうがよいという医者の勧めから始めた駕籠かぎだったようです。
身体を動かすようになってから、心の病はだんだんと消え、女性にちゃんと欲情する「まともな感情」を持つまでに回復しました。
昔から病のことを知っている兄として、これを断ることができようか、と。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言いますしね。
その健全が、たとえ社会的には健全と言えるものではなかったとしても…。
カミングアウト後は急展開、3Pの後の「ナムサン!」
人の世は、時に無情だ。
思うに、社会は人間に厳しすぎるのではないでしょうか?
今回の事例でも、兄弟が女房を共有することに他人がとやかく言うことはないでしょう。
しかしながら、それが世間に知れた時、大概はこのような否定的な反応をする人が多いと思います。
話は変わりますが、私は個人的に芸能人の浮気・不倫報道など、大多数でイジメのような質問攻めにする場面が嫌いなのですが…。
あの人たちはそんなにも咎めなければならないことをしていたのでしょうか?
と、このようなことを考えさせられる1話でした…しかしこれ、正月からやりますかねェ。
浮浪が扉絵にしか出てきませんし…。
さて、続いてはフルーツ宅配便です。
鈴木良雄/フルーツ宅配便 24話「ドリアン」
女の子の源氏名にフルーツの名前を使うことでお馴染みのデリヘル漫画です。
毎回ひとりの女性にスポットを当てたストーリーが展開されます。
今回は、夫婦で営んでいたうどん屋の旦那が突然右半身麻痺になり、店を維持するために妻がデリヘルで働くという話。
これだけでもかなりヘビーです。
客の一人とだんだん仲良くなり、個人的に関係を持ってしまいます。
旦那はカンが鋭く、なんとなく感づきますが妻のことを第一に考え、身を引く発言をします。
結局旦那と別れ、客と再婚する決意を固めるドリアン、お店も辞めました。
しかしここでハッピーエンドとならないのがフルーツ宅配便。
妻との離婚をためらい、手切れ金を置いて去る客…。
今回は本当に誰も幸せにならないエンドでした。
元々フルーツ宅配便でハッピーエンドは全体の1~2割ほどなのですが、正月早々とんでもないバッドエンド!
基本的にワケあり女性たちのデリヘル話を、ポップな絵柄で淡々と描くことが売りの漫画なので仕方ないですが…。
それにしても、最終コマや時間経過を示すコマが背景のパターンがすごく多いです(笑)
打って変わって次号(2017/2.5号)の25話「ライチ」は珍しくちょっとハッピーな話でした。
こっちを新年に持ってきたらよかったのに。
浮浪雲も1024話のほうが正月らしい話でしたし。
何はともあれ謹賀新年、今年もよろしくお願いします。
(中野店:臼井)
浮浪雲はこちら
フルーツ宅配便はこちら
ビッグコミックオリジナル2017/1.20号はこちら
中野店 臼井
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