この記事がアップされる時は既に2018年になったばかりですが、書いているのは12月
25日。そう、クリスマス当日です。
毎年この時期になると思い浮かぶのがかつてヤングマガジン誌で連載されていた
小田原ドラゴン先生『おやすみなさい。』の、ドーテーズと称した大勢の童貞た
ちが「ドーテー!ホーケー!」と叫びながらひたすら正拳突きをする、あの名
シーン。
クリぼっちが常の男性にとっては伝説。胸を打つこと必至です。
小田原ドラゴン先生は出世作となった同作以降もモテない君や童貞君の愛すべき
姿を描き続けていますが、先生のTwitterを見ているとどの作品もご自身の生き
様を、胸を切り裂いて世間にさらけ出しているのだなと感じます。
毎日の食事や愛犬の写真などは微笑ましい限りなのですが、二年ほど前にはストー
カー被害に遭い、女性がインターホンを鳴らしてるとかマンション内に侵入して
きたから通報したとか、事情聴取行って来たなどライブ感たっぷりに自ら事件を
実況したり、レンタル彼女とのデートに舞い上がりウキウキ気分でお出かけ前に
ツイートするもそれがストーカーをおびき寄せる結果となりせっかくのデートが
台無し(しかも動画まで公開)に・・・などの顛末まで。とにかくいちいち最高!
サービス精神がハンパない。事件のさなか呟いた「ストーカーが篠崎愛だったら
何の問題もなかったのに」にはいいねボタンが何個あっても足りません。
連載デビューにして出世作となった『おやすみなさい。』からもう15年。全くブ
レていない先生の日常の断片に今日もまた安心にも似た感情を抱くのであった。。
そんな先生の近著が『ロボニートみつお』。
これまで様々な非モテキャラを生み出してきた先生がついにロボットものです。
どうやら以前ブログ上で描かれていた「ロボニートさとる」というマンガがプロ
トタイプとなっているようですが、満を持して(?)ヤンマガ誌での連載を果たしたのです。
山野山博士により製造されたみつおの誕生シーンは鉄○ア○ムを思わせるものの、
いざ動き出したみつおはニートなので何もしません。
しかし、定職に就きボーナスを二回もらえるまで働けば人間になれるという、西
遊記や妖怪人間的な夢がきちんと与えられています。
生みの親である博士が連載開始後ほどなくして急逝(自分が歌った「壊れかけの
Radio」の録音を聴いたのが死因)し、天涯孤独になりながらも様々な"ニート"
との出会いに恵まれ、ニートの鬼門・ハローワークを目指す日々・・・。
生まれたばかりのみつおはニートを自称しながらも人間界の事は何もわからず、
出会ったニートを通して世間を知り、少しずつ成長していく。
今までの小田原ドラゴン作品と違い、元々の先生の絵柄も相まって物語の展開が
なんだか絵本を読んでいる気持ちになってきます。何より純粋無垢にニート生活
を送るみつおがカワイくて、本当に絵本の主人公みたい。
そういえばむかし音楽雑誌で小田原ドラゴン×ナカムラミツル(326)が対談し
てたっけ。。みつおもどことなく326が描くキャラに近いキャッチーさがありま
す。先生はそこで"ドラゴン"のペンネームの由来として「強くなりたいから」と
語っていた記憶が。
そしてみつおの着ているシャツを見ると胸に「320」の文字。ここへきて326と先
生が化学反応を起こしたのか!?
当初「みつお」から「みつを」を想起していましたがもはやこれは「みつる」に
も負けないドラゴン先生の傑作絵本。将来に夢を馳せるキッズや若者(もちろん
19歳・ジュークまで!)に現実を知らしめるためにも読んで欲しい作品です。
そしてなんと『チェリーナイツ』と奇跡の合体!!もうダメです。全力でモテな
い方向に突き進んでいきます。
そんな今作もやはりドラゴン節が炸裂のニート賛歌。
男たるやグルメでないといけません。
どーですか、お客さんッ!!
(担当 清水)
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中野店 清水
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