元気ですかーッ!!
80年代好きですかーッ!!
・・・あれ?この出だし使ったことあるぞ??
はい、昨年9月に『スローモーションをもう一度』を取り上げた時ですね。
そして今回はこちらです!
『ハイポジ』(きらたかし)
みんな大好きヘッドホン少女、だけど手に持っているのはカセットテープ。
主人公は46歳妻子持ちの、会社をリストラされたばかりの元サラリーマン、光彦。家庭もすっかり冷めきっていて遂に妻から三行半を突きつけられた光彦は風俗で寂しさを紛らわせていると、そのホテルが火災に。
必死に逃げようとする光彦だが足を滑らせて頭を床に強打。立ち込める煙の中遠のく意識。
そして目が覚めた時、光彦は高校時代に戻っていた・・・。
『赤灯えれじい』『ケッチン』など気弱でウジウジした男を主人公にした作品のイメージが強いきらセンセですが、今回も同タイプ。しかしおじさんがそのままの意識で高校生時代の自分に戻るという、一種のタイムリープものというのでありましょうか。
『スローモーションを〜』は現代に生きるレトロ志向の若者を描いていましたが、こちらの舞台はリアル80's。
後に結婚し愛想を尽かされる高校生時代の奥さんに出会い、そして「一度めの」人生ではなかった新しい恋を見つけたり、と青春を存分に謳歌しつつやり直していきます。
その中で小道具的に当時の若者文化に関するウォークマンやCDラジカセなどのアイテムやヒット曲がバンバン登場します。
まず本作も『スローモーション〜』同様、毎回のタイトルが歌や映画などのタイトルがモチーフになっていたり、扉絵や劇中のコマがパロディありの80's風になっていたりと手法にかなり共通点が見られます。きっと描き手側のこだわりというかただただ楽しんでいるだろうなぁ。
BGMとしてこちらは中村あゆみ『翼の折れたエンジェル』、佐野元春『ガラスのジェネレーション』などニューミュージックやバンド系が目立ちます。
好きな女の子にマイベストアルバムをカセットテープにダビングして渡すとか、本当にしてました。
今だったら「Sp○tifyにプレイリスト作ったから聴いてみて!」とかになるんだろうか・・・。
単行本ではそれらについてまとめて解説したページまで掲載されています。
二度目の人生では気弱な部分こそそのままながらもさすが中身はオッサン。女性に対してはグイグイと節操なく、年齢も幅広く関わっていきます。
元々接点のなかった同級生のさつきと急接近しながらも後の妻にも好意を持たれ・・・。人生にねじれが生じてどういう着地をするのか。80's文化と共に見守っていきましょう。
それにしてもやはりこの時代の女の子というと「聖子ちゃんカット」はイメージとして根強いなぁ。
しかし上に載せたさつきの髪型、「もみあげ細く垂らすポニーテール」(国生さゆりが代表格!)派と二分していたのではないでしょうか。
どーですか、お客さんッ!!
(担当 清水)
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中野店 清水
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