お久し振りです。中野店のわきです。
今回は昭和の平和な漫画をご紹介します。
少年画報社 しーちゃんのごちそう1~3巻
少年画報社 しーちゃんとねこ1~2巻
作者はあの「おはようスパンク」で有名なたかなししずえ先生。 しーちゃん=たかなし先生ご本人の事なのです。
時代としては「しーちゃんとねこ」冒頭でのト書きに 「まだ人々が白黒テレビに興奮し新幹線に乗ることにあこがれていた頃のお話です」 とあり先生が1955年(昭和30年)のお生まれである事と しーちゃんが大体小学校1年生~3年生くらいの設定のようなので 昭和40年くらいの話かと思われます。
表紙にある美味しそうな干し柿がぶら下がっている縁側!ちゃぶ台!! とにかくこの干し柿に惹かれました。オレンジ色の謎の魅力。
今回は「しーちゃんのごちそう」の2巻を中心にご紹介します。
2巻のもくじです。
ご存知の方も多いと思いますが、こちらの作品はちょっと大きいサイズ(A5版)のコンビニ本としてお馴染みの「思い出食堂」内で連載されているものです。(「しーちゃんとねこ」はそのまま「ねこぱんち」です)
五品目 大根と油揚げのおみおつけ の回
個人的におみおつけ=お味噌汁には油揚げ絶対主義者でレトルトのお味噌汁にも入っていないと嫌なくらいなのでこの回にある会話「あ!お母ちゃんおみおつけに油げも入れて」「あいよ」にはテンション上がりました。お味噌汁一つ作るのにこの手間のかけよう。お父さんがかつおぶしを削ってるんです。そしてだしを取った後のかつおぶしはチコ(しーちゃん家の飼い猫)が食べるんです。平和ですよね... 最後の「かあ~っ やっぱりおみおつけはいいねぇ あったまるよ」このしーちゃんはかなりちびまる子ちゃんが入ってますが似て非なるもの...こちらの作品にはちびまる子ちゃん的な毒は一切見当たりません。(あ!)
「お子様ランチ」の回も熱いです。
とある水曜日「半日」(午前中)でしーちゃんが学校から帰ってくるというのを近所の子どもが下校してきた姿を見たお父さんが気付きます。「お お母ちゃん大変だっ しーちゃんが帰ってくるっ」「ってことはお昼ごはん食べるんだよね」と天啓のように閃いた「お子様ランチ」を大急ぎでしーちゃん1人のために作るのです。ちなみに旗も手作りです。しーちゃんが感涙しているのが嬉しい...
巻末にあるおまけのページ
出た「外房」!
千葉県の人は普通に外房内房言うのですが、千葉県以外の人にはまず通じないのでは...ちなみにしーちゃんの住んでいる町「鴨川市」は房総の海辺の町です。(「おはようスパンク」も鴨川市を舞台にしたお話でした)このしーちゃんシリーズも要所要所に「なかよし」の流れを汲んでいる正統派少女マンガ要素(スクリーントーンの効果が絶大)が入れられておりその辺りが単なる思い出補正漫画というのではなくたかなし先生独自の作品になっている要かと思われます。
今時のこじゃれた「スローライフ」ではない本物のスローライフ。「三種の神器」がまだ家庭に取り入れられておらず冬の洗濯も庭の井戸水で行い手はあかぎれてかじかんでしまいます。そんな想像のつかない大変さとともに、しかしご飯も空気も本当に美味しそうです。2019年。アニメ化して欲しいなぁ...
中野店 わき
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