前回、理髪店に置いている渋いコミックのことを書くなんて
おおそれたことを言ってしまいました、すみません。
私は中学2年生までくるくる回転する看板があるようなザ・床屋に通っていました。
美容室デビューはまわりの女子よりもかなり遅かったようです。
通っていた理由としては、漫画がたくさん置いてある。
私の地元の床屋では「ゴルゴ13」「中華一番!」「黄昏流星群」「釣りキチ三平」「北斗の拳」「フルーツバスケット」などといったラインナップでした。
共通点としては、巻数が多い・1話完結もの・殺し屋・メシ漫画等が多いといったところでしょうか。
あともうひとつ床屋にしかない至福の時間が大好きでしたね。
そう!顔剃りサービスです。
あつあつのおしぼりを床屋のおっちゃんがパンッパンッといい音鳴らして適温にしてくれて、それを顔へ。じわ~ぬく~~。
毛穴が開いたところでもふもふした筆で泡を乗せられ丁寧に剃られていく。
一度いつものおっちゃんじゃなく、スタッフのおばちゃんに後ろ首をピッと切られた事もありましたが、あの幸福感が勝りめげることなく通っていました。
そんな床屋通いしていた私ですが、ある日いつもの黄昏流星群ではなく一冊の文庫本を手にしました。
手塚治虫/時計仕掛けのりんご
講談社漫画文庫ではなく秋田漫画文庫置きがちなところも床屋あるあるではないでしょうか。
秋田文庫版特有のこの表紙、一目みただけじゃ手塚治虫先生だとは思わない。
なんなんだこのCG表紙は、今でも疑問です。
今回紹介したいのは表題の時計仕掛けのりんごではなく「ペーター・キュルテンの記録」です。
この話は実際の人物・事件に基づいたノンフィクション漫画であり、
連続殺人犯でありデュッセルドルフの吸血鬼と呼ばれた男の物語です。
愛妻家であるピーターにはもうひとつの顔がありました。
自分が犯した罪によって別の人物が捕まったと知り、妻と警察に自白をします。
死刑が決まり、最後の晩餐をぺろりと食べ終えた彼のこの最後の台詞です。
怖いです。中学生だった私は震えました。
当時の私は手塚治虫と言えば鉄腕アトムくらいしか知らず異色作品に衝撃を受けました。
ふと手に取って読んでみた作品が一生忘れないであろう記憶になるのです。
このあといつも通りの顔剃りがあまり心地よくなかった、という事も補足しておきます。
通販はコチラから
https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1037214892&ref=list
B6版はコチラから
https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1025982203&ref=list
渋谷店 伊東
1週間のアクセスランキング
カテゴリ
- お知らせ
- 中野店 (54)
- コンプレックス (8)
- 渋谷店 (12)
- サーラ (6)
- 池袋店
- 宇都宮店 (1)
- 札幌店 (9)
- 名古屋店 (12)
- うめだ店 (6)
- グランドカオス (8)
- 福岡店
- 小倉店
月別アーカイブ
- 2018年12月 (6)
- 2018年11月 (8)
- 2018年10月 (6)
- 2018年5月 (21)
- 2018年4月 (25)
- 2018年3月 (23)
- 2018年2月 (23)
- 2018年1月 (29)
- 2017年12月 (29)
- 2017年11月 (27)
- 2017年10月 (27)
- 2017年9月 (28)
- 2017年8月 (29)
- 2017年7月 (28)
- 2017年6月 (25)
- 2017年5月 (31)
- 2017年4月 (29)
- 2017年3月 (14)
- 2017年2月 (12)
- 2017年1月 (30)
- 2016年12月 (30)
- 2016年11月 (27)
- 2016年10月 (25)
- 2016年9月 (30)
- 2016年8月 (30)
- 2016年7月 (29)
- 2016年6月 (28)
- 2016年5月 (29)
- 2016年4月 (27)
- 2016年3月 (28)
- 2016年2月 (25)
- 2016年1月 (29)
- 2015年12月 (27)