今年も半年を過ぎました。残りの行事ごとやスケジュールを見ると、瞬時に冬までの動きが目に浮かぶようで、もう今年は終わった感ある山崎です。
とはいえ、まだ6月。これから本格的にやってくる梅雨を乗り切るために空調の掃除と、積み本やら見てない映画のリストアップをしておこうかなと、ほんのり思っております。
生来、よく分からない物が好きな延長線でミステリーとかお化けとか、そういう不思議で白か黒か付けれないモノに興味をひかれるんですが、その実は超絶のビビりでして。
暗いところはシンプルに怖いし、お化け屋敷には入れないし、入ったとしても"盾"になる人が居ないと入り口から動くこともできず......その割に、体外離脱練習してみたり、「廃墟行こう!」とか言いだしたり、B級ホラーとかスナッ○フィルム見たり、「怖いけどちょっと見たい、ちょっと見たら続きが気になってもっと見たい...あ、やっぱ怖かったわ」この二律背反はホラーが好きな人間には多いのではないでしょうか?......いえ、多いはずです!
そしていつまでたっても、克服できない恐怖心というものはポジティブに言い換えれば、娯楽の永久機関と言っても過言ではないかと思うのですが、どうでしょう??
ほいで、今日おすすめする1冊はー。
秋田書店 ひよどり祥子:死人の声をきくがよい
ホラー系日常スプラッターコメディ...だと長々しいので、ミクスチャーホラー漫画といった方がいいのか(汗)
だいたい1話完結で、どの話も独自のエッセンスや既存のアイディアを上手く結合させたハイブリットなものが多く、頷ける面白さ。(中盤からちょっと人が死に過ぎかも)
ホラー漫画やB級スプラッター、オカルトやSF好きなら間違いなくおすすめです。
(※画像は全て1巻からです)
第1話のあらすじ
主人公は、子どもの頃から霊感体質の岸田くん。
ある日、倒れてしまい保健室に運ばれたところで行方不明になってる早川涼子の姿を目撃してしまう。
幼少の頃は遊んでいた覚えもある岸田くんは、幽霊になってしまった早川さんの無言の訴えについて行ってしまう。
そこにはいかにもな寂れた洋館があって、即刻捕まってしまった岸田くんは地下室にて亡骸となった早川さんと対面。
行方不明になっていたほかの生徒も無残な姿で発見されます。
※事件の真相はネタバレになるので掲載せずですが......
解決後、早川さんはまるでスタンドのように岸田くんに取り憑きます。
(想像してみると、どんな可愛い子でも美人でも無言で立ってたら割と怖いと思うのですが、どうでしょう。)
それ以来、ピンチには黙って危険を知らせてくれる良きヒロインとして読者を安心させてくれます。
ひよどり先生の描く、仄暗くもかわいいキャラクター。
そのギャップはどこか歪で、瞳の独特の濁り具合は、虚ろさや、その深淵の深さを強く物語っています。
毎度増えるスタメン?キャラもアクが強く、笑える要素も多くあります。
そして、そして現在9巻まで発売中!!
しとしと降る雨の日に、紅茶でも飲みながらゆっくりと読めば、夕暮れにはその世界観の虜になること間違いなし!
気になった方は、短編もおススメします。
うめだ店 山崎