漆原友紀 蟲師 のご紹介です
動物でも植物でもない生命の原生体である"蟲"
それらは形や存在が曖昧で、存在を知る ものは限られた"ヒト"のみである。"ヒト"と"蟲"が重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、その時 "ヒト"は初めて"蟲"の存在を知ることになる。
本編では"蟲"と"ヒト"をつなぐ"蟲師"である主人公のギンコが、旅の途中で 様々な人々と、それに関わる"蟲"に出会い、妖しき現象を解決し、"ヒト"と "蟲"の関わり方を眺め行く...
蟲師の時代設定は「鎖国を続けた日本」ということもあり、世界観が日本独自のアニミズムで溢れており、"蟲"という設定も自然現象、あるいは自然そのものの擬体化という要素が強いものに思われます。そこに少しのSF要素を含ませることにより奇想でありながらリアリティを感じさせるという作風が本作の強い特徴だと思います。
また作中では信仰の問題が自然を通した形で描写されることが多く、世界として自然(あるいは蟲)に対する率直な感覚が重要なものとしてあるように感じられます。また三巻に収録されている「眇の魚」という話では「畏れや怒りに目を眩まされるな」「皆 ただそれぞれが あるようにあるだけ」というセリフが出てきますが、これには道教の無為自然を髣髴とさせるものに感じられ、理性よりも感性的なものの重視,東洋の神秘主義的な意識の拡大という要素からどことなくヒッピー文化を連想させられてしまいます。実際公式のアンソロジーコミック内の今井哲也氏による、現代に蟲師がいたらという設定で書かれた短編ではヒッピーのような格好をした男がでてきます。もし当時に蟲師が刊行されていれば確実に必読書になっていたであろうと思えるくらい自然と人間生活を融合させたノスタルジックかつ静かな虚しさを持った作品です。
この作品を読んだ際には物語やキャラクターだけでなく、読み終えたあとの自身の実直な感想や余韻に焦点をあて、何を思ったかを自己分析してみると楽しいかもしれません。
そして3巻帯には大友克洋の推薦文、4巻には総天然色AKIRAの告知ハガキがはさまれています。かなり貴重なものとなっていますのでぜひこちらもチェックしてみてください。
状態は全初版・帯付き④⑦アデランス広告ハガキ付き④総天然色AKIRAハガキ付き
各少ヤケ、シミ①カバー裏表紙少ハガレ②帯少ヤブレ⑥カド少オレ
となります。
こちらの商品は12月17日(土)に店頭ショーケースにて
販売展示開始しますので札幌店へお越しの際は是非足を運んでみてください
お待ちしてます!
まんだらけ札幌店は12/17(土)はちょっと早い11:00開店です。
いつもより1時間早く様々な商品でお客様をお迎えします。
札幌店 串
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