タイトルの"このタイミング"とはズバリ、実写映画を指します。
"あざといですか?"と自分から聞いておいて、世間の答えには耳を塞ぐ所存です。
そんな訳で、うめだ店の吉野です。
今回は旬のモノってことで「ヒメアノ~ル」をメインに、古谷実作品について少々。
齢36歳の自分が初めて出会った古谷実作品は当然「稲中」から。
当時は高校生でした。
世間的にもちょっとしたブームだったかと思います。
以来、現在連載中の「ゲレクシス」まで作品を追っていくことになります。
古谷実作品は順番に読めば誰でも分かるターニングポイントがあって、
それが前回、実写映画化された「ヒミズ」です。
「稲中」>「僕といっしょ」>「グリーンヒル」≠「ヒミズ」>「シガテラ」...
初期を作品順に並べるとこんな感じ。
古谷実作品の特徴として自分の見解なのですが、
"振り切れる"ところから始まるって印象があります。
だから「稲中」>(大なり)「僕といっしょ」なわけです。
作品の評価としての記号付けではないのであしからず。
でもって「グリーンヒル」の後、ギャクを排除した「ヒミズ」が始まります。
今までのギャグ漫画の流れが寸断されたってことで、≠を置くのが
「グリーンヒル」と「ヒミズ」の間には合ってるんじゃないかと。
そしてこの後の流れはと言うと、
「ヒミズ」>「シガテラ」>「わにとかげぎす」>「ヒメアノ~ル」>「サルチネス」>?「ゲレクシス」
ってところでしょうか。
最悪の結末を描いた「ヒミズ」の後は、ダーク面とエロ面とギャグ面の配合を
うまくコントロールしながら作品を出し続けているんじゃないかと。
(「ゲレクシス」はちょっとまだよくわかんない...なんだ、あの顔のオバケは。)
さて、今回は「ヒメアノ~ル」。
何もない日常に不満を抱く青年・岡田と、
日常に帰ることが出来ない青年・森田が、
時に接点を交えつつも、基本はお互い別々の視点で物語が進みます。
ただその表裏の天と地とたるや。
1歩踏み出した勇気のおかげで、愛の告白までされちゃった岡田。
徐々に闇の部分を出し始める森田...。
自分は古谷実作品を読んでいると、結構感情移入して、
「頼むから幸せになって!」
とか、
「頼むから殺さないで!」
とか思ってしまいます。
それだけ「ヒミズ」のインパクトは大なのです。
そしていつも自分が望む結末とはずらされてしまうのが、
古谷実作品の魅力なのかと思います。
ちなみに、物語の後半に出てくるコイツは、
「サルチネス」主人公のプロトタイプですよね、多分。
担当:うめだ店 吉野
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