今回の担当は、小倉(こくら)店の藤野です。
小倉店は九州の最北端にあります。福岡県内ではありますが、福岡店は遠いです。名物は…やきうどん…?でも普通のうどんが好きです。
こんなフリをしておいてなんですが、うどんとはなんの関係もない漫画を紹介します。
鉄のラインバレル 清水栄一&下口智裕 全25巻
完結したから?いえ、違います。いや、違いませんけど…それもあります。
ラインバレルの時代設定が、2016年からなんです。主人公の早瀬少年の運命が変わる日が今年なんです。
内気で力も弱く虐められていた小学生の早瀬少年が2016年6月20日事故にあって以来、未知の力を手に入れ成績優秀・素行もよく優等生のフリをしながら、ケンカでは負けなしの中学生活を送っていました。
しかし突然現れた謎の敵に命を狙われます。ピンチかと思いきや、巨大ロボットが手に入り怖いものなしになった早瀬少年。
少し曲がった正義感に幼馴染の1人が声をかけますが、早瀬には届かず…。
抱えているコンプレックスが前面にでるシーンです。グサっときたページです。
好きな子を守れない上に目の前で自分まで守られて…悔しくないハズがない…。
事故にあって以降、自分のコンプレックスを克服したんだ!と言い聞かせながら過ごしていたのかと思った時は、曲がった正義感も仕方ないかなっと…思いましたけど、やり過ぎ感は否めません。
新しい力であるマキナ(ロボット)も手に入れ無敵だと思っていた矢先、出る杭は打たれるのが世の理なので、マキナ(ロボット)乗りの先輩に殺されかけます。比喩ではなく本当に。
どうにか逃げ延びて、普通に生活していれば最強なんだからマキナ(ロボット)なんて必要ないのでは!?と思った早瀬少年の最高にクズな場面がコチラ

痛すぎて漫画を閉じてしまいたくなる気持ちは分かります、分かりますが…耐えてページを捲って下さい。こんなにも自己中心的で痛い早瀬少年ですが、次第に変わっていきます。
親友や仲間との出会い、別れ、出会い、師や敵だったキャラとの共闘、ブレずに正義の味方であることを貫く姿は胸が熱くなります。
成長劇が見所ではありますが、出てくるロボットが敵味方問わずカッコイイです。作者たちがロボ大好きなので毎巻、設定が細かく載せてあるのでロボットを細部まで確認できるのが嬉しい仕様です。
少年漫画が好きで、ロボットも好きなら読んで間違いないNO.1です(私調べ)。
本編が最高なのはもちろんですが、0巻も読んでいただきたいです。
キャラブックなどではなく、ラインバレルの番外編(お祭り騒ぎ回)や、ラインバレル原型である鋼鉄の華、同じ雑誌に載せた読切漫画が収録してあります。
どれも面白いですが、何がすごいって、
『天然美少女メカ ロボ子ちゃん!(原作/石ノ森章太郎「がんばれ!!ロボコン」)』全5話 がバッチリ収録してあります。
一般的にパロディものは雑誌に掲載してもコミックスに収録される事は少なく、珍しいパターンです。
0巻のみは→コチラから
同作者でまだまだオススメがありますが、それはまたの機会に。
(小倉/藤野)





小倉店 藤野