はじめまして。アイドル(女の子)と暗い漫画が趣味の少年コミックスタッフの田路です。
勢いやまぬ!!
帝一の國、遂に映画化ですよ!!
時は昭和。将来日本を牛耳る大人になる為、日本一超名門男子校で巻き起こる学園政権闘争!!
3年で生徒会長になった者は将来政界への道が約束され、それに向かって1年の時から数々の試練に遭遇する。
誰派、何派をめぐる裏切り、忠誠、自決、血と涙の闘いである。
なんと言っても主人公・赤場帝一の生徒会長になるためなら何でもするという熱すぎる魂には心を打たれます。
時期会長候補の氷室ローランドを慕う一年生の帝一
戦友・大鷹へ嫉妬に狂う帝一
お互いの父同士が犬猿の仲だと知り不安になる帝一
傍で帝一を支え続ける伴侶の光明
頭がいいのに馬鹿で真っ直ぐで意地汚くて器が小さくて打たれ弱くてもう可愛すぎるんですよ!!
生徒総会、学園祭、夏合宿、、、高校生とは思えない生と死をかけた闘いに次々とぶちあたり
決死の思いで乗り越えていく…想像を絶する熱気にもはやギャグ!紙一重!
そして2010年から連載され男達の熱き闘いがハイテンションのままついに13巻が発売!
学年も上がり、生徒会選挙も落ち着いたかと思えば更に強烈なキャラの1年生がどどんと入学。
更なる試練を受ける事となるのです…

ライチ☆光クラブに続く美しく過激な兎丸少年ワールド全開。
13巻の続きは発売中のジャンプSQで読めますがこれが大どんでん返しでちょっと早く読んでほしい!
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現在兎丸先生20周年の個展も開催されており(1/11まで)原画の迫力にも触れられます。
去年は初期作品集も再編され、先生が15歳の時に描いた「禁じられた遊び」という作品と同タイトルで発売されました。
圧倒的画力でセリフなしで綴られる「裸体の起源」や少女2人のゆがんだ友情「ユメカナ」など懐かしく、今回は先生が各作品に細かくコメントを入れているのが読み応えがありファンとしては嬉しい1冊。
短編集、というと自分が一番好きなのはIKKIコミックスから出ている「ハピネス」です。
他人から見たら頭おかしいよって言われそうなさまざまな「しあわせ」を描いた作品。
それ故に我儘で美しい。
小さい少女しか愛せない幼馴染を救う為にロリータになった少女、
悪魔のルシファー様にその身を捧げるべく家ごと自分を燃やして死んだ少女…
2000~2006年にかけてエロティクスエフやIKKIで発表された作品を纏めた本。
その中でも、頭の弱い少女が家出をして悪い家主に騙されて家を借り、1日千円にしかならない割箸のバイトで食いつなぎながらも
自分を大切にしてくれる人に出会う。初めて人を「大切」だと思ったのに、お金の為に家主に身体を売っている所を見られて嫌われ、
初めて「傷付く」のだ。
話はそこで一旦終るが再び続きが掲載される。少女が大人になってからを描いたもの。
更に落ちぶれている少女がまた不幸な道へ足を踏み入れようとする。でもそれがしあわせと少女が笑う。
「私はこんなだから、わかってました」
ガロからジャンプまでその雑誌に合うカラーで強く儚い少年少女を描き続けている兎丸先生!
ええっ兎丸がジャンプ!?といって幻覚ピカソが始まったときの衝撃は忘れられません。この人はやっぱり天才なんだ…と。
帝一も遂に最終章に突入、、まだ連載が最初くらいの時に先生が「この漫画はもっともっと続きがあるんだよ!」と仰っていたのを今実感します…
(中野店/田路)
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中野店 田路