座右の銘、という言葉があります。常に心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉です。
この記事の筆者、うめだ店のコミックスタッフ:山本コウは水上悟志「惑星のさみだれ」(少年画報社・全10巻)に出てくる以下の台詞が好きすぎて、
迷ったときの行動の指針にしてしまうくらいです。
「大人が笑うのはな 大人は楽しいぜって子供に羨ましがられるため
人生は希望に満ちてるって教えるためさ」(「惑星のさみだれ」2巻より引用)
大人になっても漫画マンガまんがばかり読んでるダメ人間を救ってくれる言葉です(ダメ人間)。
そう、漫画ばかり読んでてもお金貰えるんだぜ、と子供たちに羨ましがらせよう(ちゃんと仕事していますよほんとほんと)。
今回紹介するのは、その「惑星のさみだれ」ではなくて、まして今連載中で最高潮に盛り上がっている「スピリットサークル」でもなく、
全1巻ととっつきやすい水上悟志作品「サイコスタッフ」(芳文社)です。
さて。
この作品の主人公は50億人に1人のBクラスサイキッカーで、ヒロインはその力を利用しようと地球に来た宇宙人です。
なんだそりゃ。
という設定をさらっと1ページにぶっこんで来ます。
1ページにぶっこんで来てるのは、多分この設定に主眼が置かれていないからなんですね。
この物語は、超能力やら宇宙人やらが出てきて、ラブでコメったりするくせに、テーマはびっくりするくらい実直な、地に足ついたもの。
一言で言うなら「普通」です。
主人公はすごい力を持つ超能力者なのに、その力に振り回されません。目下大学受験に向けての勉学に励む毎日で、超能力で特別な「何か」になろうとしません。
そして、ヒロインの宇宙人も、実は努力家。
超能力と宇宙人がバトって地球の危機まで訪れるくせに、「地道な努力」が印象付けられる、この物凄いバランス感覚。
物語の最後の、主人公の表情だけを少し。
このコマに至るまでの経緯と、それを受けてのこの表情。「サイコスタッフ」が名作だと断言できるところです。是非、その経緯は手に取って読んで欲しいです。
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芳文社 水上悟志「サイコスタッフ」はこちらから。
少年画報社 「惑星のさみだれ」「スピリットサークル」ほか、水上悟志作品はこちらから。
なお水上悟志の作品は、2015年12月中は
「惑星のさみだれ」1・2巻 各150円 3巻~ 各200円
短編集「げこげこ」「ぴよぴよ」各250円
「戦国妖狐」11~13巻 各200円 14巻~ 250円
「散人左道」1巻 200円 2巻300円
「スピリットサークル」4巻~ 各250円 にて買取しております!







うめだ店 山本