「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2024年7月25日 第六十九回 まんだらけ登山部南の島(伊豆大島)へ行く

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今回のメンバーは西田さんとめぐさんと自分の3人。
この3人だったらある程度フレキシブルにというか、普段行かないようなとこでザックリとスケジュール組んでいくでもいいよね、と話していました。

この週は猛暑でずっと天気よかったのに、またというかなぜというか登山部いつもの金曜日から移動した木曜日にもかかわらずどこの山も天気良くない。
新潟の平標山、北アルプス唐松岳他もどこも軒並み雨でした。
そこでふと伊豆大島の三原山どうだろう?
と思い立ち調べてみたらジェット船で1時間45分と思ってたより近い。登山で考えても日帰りで十分。
西田さんに話してみたら三原山は行ってみたかったところということで、
だったら折角行くなら山以外の観光も楽しみたい。
会社終わってその足で23時竹芝発の船に乗ったら翌朝5時に伊豆大島に着きます。
これなら十分に堪能できる、ということですぐに船を押さえてその日を迎えました。

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深夜23時に出発する大型客船が停泊する竹芝の港は浜松町駅から歩いて10分~15分くらいのところでした。
わたしは実家は広島なので広島では何かと船に乗る機会がありましたが、
東京では船に乗るのが初。ちょっとした冒険感覚でワクワクします。
船に乗って寝て起きたら島というのがまた良いです。

自分が少し先に行ってチケットを発券し、しばらくして西田さん、めぐさんとも合流。
船を待つ人には夏休みに入ったからか子どもや学生たちが目につきます。
横にいた海外の方から英語で話しかけられすかざ西田さんに交代。
どうやらその方は式根島に行くようで、この船は式根島に行くのかという内容だったようです。
同じ23時発の船だったので船に乗り込むときまではいっしょに行くことに。
ぼくたちが案内するつもりでいましたが、船の乗り場がどこかなとフラフラしていたら、
その海外の方にこっちだよと逆に案内されました。
ちなみにその海外の方は式根島に行って、そのあと青森のねぷた祭にも行くようで、
この短期間で日本を激しく移動するスケジュールにちょっと驚愕しました。

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船からの眺め。
なかなかに夜の東京を船から眺める機会ってのはそうそうありません。
ついさっきまで働いていたというのも含めて突然迷い込んだかのような非日常感にテンション上がります。
船に乗ってから気づいたのですがレストランが23時30分まで営業している。
そのレストランで食べながら東京の夜景を楽しんでいる人も多くいました。
ここで食べればよかった...次回はそうしよ。

今回乗ったさるびあ丸、何人くらい乗船できるんだろうとあとで調べてみたら1,343人乗れるそうです。
船内でも子どもたちがウキウキと歩き回ってる姿が印象的でした。気持ちわかるぜ。

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ここが寝るところ。
柔らかすぎず、ちょうど良いかたさと室内気温で寝やすかったです。
西田さんからもらったホットアイマスクの効果にも誘われてか、ぼくは速攻寝ちゃいました。

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朝5時ちょっと前くらいに伊豆大島に到着。
雨がポツポツと降っている。
この朝到着する船に合わせていろんな行き先のバスが待っててくれています。
カーシェアで車を予約している大島空港近くの場所まで移動するため、大島空港を経由するバスに乗ります。
大島空港近くのバス停でおりて、ところで西田さんカーシェアってどこでしたっけ?
そういえばどこだと、若干あたふたしながらなんとか発見。

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今回西田さんに言われるまで、ぼくもめぐさんもカーシェアってなんぞやというかんじでしたが、
レンタカーと違って何時からオープンしてるとかの制約がなくてフリーなかんじがすごく良いなと思いました。
知らないところで頭が良い人がいるというか、いろんなシステムがあるものです。
車に乗って朝一御神火温泉へ向かいます。

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朝から温泉、登山というより温泉旅行に来た気分です。
御神火って現役の活火山三原山のある伊豆大島らしい、火山を恐れ敬う良い名前だなと思いました。
ここの温泉には旅行客というよりは地元の人っぽい方が多くいるように感じます。
ここで朝ごはんも食べます。セルフでトーストとゆで卵とコーヒーです。
ぼくはヘルシー志向が欠片もないためマーガリン塗りたぐって、コーヒーにも砂糖を入れてとしてると、
西田さんからは今食べてるものが10年後の体をつくると。
普段口にしている食べ物、飲み物がいかに大切かを教えてもらいました。
それでもラーメンもパンもやめられそうにありません。。気を付けます。

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あまり見たことがない山容。
はじめは遠くにどっしりと構え立つように見えたものの歩いてくとけっこうすぐに近づいてきます。

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低い木々が登山道の両脇にあります。
そこをセミが次から次へとぼくたちと同じく進行方向に向かって飛び交う。
かなりの数です。
まるでぼくたちを導くかのようですよねと話してると西田さんの帽子にセミがライドオン。
よほど居心地がよかったのかしばらくそのままに。
西田さんも肝が座っていて、セミとまってますよと言っても微笑むだけで受け入れていました。

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こんなかんじのアスファルトで舗装された道がずっと続きます。
山頂の火口周辺をグルっとまわるところまではアスファルトで舗装された道がつづくので、
登りに関しては登山道のほぼすべてが舗装された道でした。
途中その時代その時代に流れ出た溶岩の爪痕が残っています。
パホイホイ溶岩...いい響きです。ただパホイホイってなんだと思いつつも歩を進めます。

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山頂付近にある三原神社。
ここからは火口周辺をグルっとまわります。

あ!推奨は反時計まわりって書いてあるけど、時計回りでまわってしまった。
推奨理由はよくわからなかったのですが、あとから調べてみると反時計回りだと突然噴火口が現れて迫力があると書いている人がいました。

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この火口付近に入ってくると突然とんでもなく風が強くなりました。
風速20mくらいあるんじゃないかという強風です。
こどもとかだと吹き飛ばされるんじゃないかと、言いながら登っているめぐさん、西田さんも小柄なので吹き飛ばされそうです。
火口からは煙がモクモク上がっていて現役の活火山であることが見てとれます。
大きく口を開いた火口はダイナミック!
これぞ三原山という風景に一同強風の中見とれていました。
そんなダイナミックな口の前で写真をパシャリ

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このあたりからどんどん雲行きがあやしく...
さっきまで見えていたダイナミックな風景は全く見えなくなり、
わずか少し先までしか見えなくなりました。
これはこれで幻想的なのですがすこしさびしい。。

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めぐさん、西田さんは微動だにしていませんが、
わたしは髪がビチャビチャです。
火口付近をグルっとまわったあとは表砂漠コースから下山しました。
この伊豆大島の砂漠は日本唯一の砂漠と観光で宣伝されて楽しみにしていましたが、、

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これが砂漠なのか
そのパサついた黒い砂が続く一帯を歩きつつ、いやここが砂漠だなと砂漠を満喫したことにしました。
砂漠の定義っていったいなんなんだろと一抹の疑問は残りつつも登りの整備された道ではないこれぞ三原山という登山道を楽しみました。

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ここは幻の池。
たしかにかつての池感がありました。

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あとは行きもぼくたちを誘導してくれたセミたちがいたのと同じような木々に取り囲まれた道に。
行きのよりも両脇の木々が高かったです。
セミの数は行きと同じくむちゃくちゃ多かったです。
行きと同じく今度は登山口へ誘導してくれました。
それにしても最初から最後まで登山客に会いませんでした。あれだけ船から降りた人たちはいったいどこへいったのか。

ここからは観光です。
昼ごはんを食べようと思ってる寿し光(すしこう)は11時30分からの営業でオープンまで少し時間あるので、
地層断面、通称バームクーヘンを見に行きます。

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車で行ってたらこの道路沿いの左側に見えるはずなんだけど、
と話しながら車を走らせていたらそれは突然あらわれました。思ってた以上に長い。
この写真のうつってる先の先までけっこう長くつづけています。
あれ、そういえば天気が晴れてないか。
山を下山したら天気よくなる、これはまんだらけ登山部あるあるです。
寿司たべましょ。

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寿し光(すしこう)へ。
良いかんじのテラス席へ案内されました。
地元の食は一通りたべたいなと、名物のべっこう寿司を中心に、明日葉とのりの炒め物、そしてくさやピザを注文。

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べっこう寿司を中心に他にもこのあたりでとれた魚の島寿司。
そして明日葉とのりの炒め物、特にこの明日葉の炒め物はおいしい。

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くさやピザ
西田さんもめぐさんも食べたことないとのこと、ぼくもくさやは初でした。

くさーーーーッ!!
まじでくさくて、置かれたときからくさくて、口にいれてもくさくてくさい。
ただ2切れ目からは不思議とあまり気にならなかったです。
くさいのはくさいけど。
ぼくが臭がってるのを見て西田さんはずっとわらってました。

昼ごはんも食べて、三原山でかいた汗を流したいところなので、
本日2回目の温泉に行きます。
元町港のこの寿し光からも割と近くにある男女混浴で水着マストの浜の湯です。

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着替えるところはもちろん男女別でその着替えのところにシャワーがあります。
そこでしっかり汗などよごれを流して露天の温泉へ。
男女混浴は割と登山に行ってると野性味あふれるところであったりしますが、
ここはしっかり管理されてて無色透明の温泉。
景色もよかったです。ただ奥に見えるはずの富士山が天気の関係でみえなかったのが残念。

温泉あがってここからは登山部とは名ばかりの観光。
島をグルっと一周するかと一周まわりつつ、いけるところまで観光スポットをめぐりました。

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ゆったりとした観光気分で、
特に黒い砂浜のところなんかは波がじょじょに大きくなって打ち寄せてくれるのは延々見てられるというか
すごく心地よいヒーリングタイムにひたっていましたがこれがいけなかったのか。
ゆったりとした観光のはずが、これ残り時間カーシェアのところに車返すのがどこもよらずまっすぐ向かってジャストの時間。
すいません、西田さんギリです。西田さんが行きたいと言っていた"泉津の切り通し"に寄ると船に間に合いません。
最後カーシェアの場所どこだったっけと若干迷うというボーナスステージも発生しましたが、なんとかタクシーを乗り継いで船に間に合いました。
帰りはジェット船で1時間45分で伊豆大島から東京へ。
こんなに近いんですね。

天気があまり良くなく、
展望は開けていなかったので今度行くときは砂漠をしっかり歩いて、
その景観を楽しみたいです。

コンプレックス 竹下

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