4:00 起床
日の出を水晶岳山頂で見るために、
ちょっと早めのスタートをきるためです。
水晶岳は文字通り山頂付近で水晶がとれたことからその名前がついたそうで、
まるでファンタジーゲームのようだなと、
そのキラキラした山頂を見てみたいというのもこの裏銀座縦走の魅力の一つでした。
時折足元に水晶ないかなと目を凝らしつつ進む。
ただ日の出の4:49までそれほど余裕ないので、
足元ばかりも見てられない。
あ〜間に合わなかった〜
先頭を行く辻中さんの声が聞こえ、
見ると日の出。
山頂目前。
もう少しのところだったのに。
ギリアウトでした。
水晶岳山頂で集合写真をパシャリととって、
時間もないことから水晶小屋へ戻ります。
戻り際に水晶あったかと辻中さんに聞かれ、
そういえばなかったなと。
山頂全くキラキラしておらず別名の黒岳の方がしっくりくるくらいでした。
水晶見つけられなかったのは残念でした。
ほんとは見つけられるもんなんでしょうか。
一旦水晶小屋に戻り、
黒部源流を目指します。
水場があるので水を補給。
裏銀座はその縦走路に水場が豊富で、その都度水を飲みました。
キンキンに冷えていておいしかったです。
ここであった単独で登山をしていた人がたまたま僕たちと同じルート。
双六岳の上は稜線きれいですよ~というのが話にでて、
本来は稜線を行かない巻道ルートで考えていたのを、
この方のはなしからと、
これもめぐさんのその稜線行きたい!というPUSHから行くことに。
余裕がないなか敢えて攻めのルートをチョイスするという展開に・・・
辻中さん曰く、ほぼ水な苔の感触を楽しむめぐさん
三俣山荘近くの水場付近にて朝食。
水晶小屋の弁当。おにぎり弁当です。銀紙の中はチキンナゲット。
無性にカレーが食べたくて、それを連呼していたら辻中さんがカレーパンをくれた。
カレースパイス注入完了。
さきほどの人がすすめてくれた稜線ルートをチョイス。
まずは三俣蓮華岳。
意外とこの登りが近いんだけどきつい。
昨日の疲労がふくろはぎに蓄積しています。
上で集合写真をパシャリ。
気持ちいい。
ここからの景色はほんとに素晴らしい。
ただ、さきほどの人は双六岳の上の稜線はすごいと言っていた。
オススメしてきたのはここじゃないのか。
どうなっているのか。
双六岳に向かう足もはずむ
・・・と言いたいところだけどもゆるやかな登りでもやはりきつい。
牛歩で進む。
双六岳山頂。
穂高連峰、黒部五郎岳、薬師岳など
そうそうたるアルプスの山々が見渡せる。すごいです。
ここで槍ヶ岳の方は今までの山では見たことない風景が広がっていた。
登山道の線が一本ピューーッと槍ヶ岳に向かって伸びている。
山頂でハイマツがなく平でこういった風景はほんとに見たことない。
異世界感がありました。
巻道ルートじゃなくて、稜線ルートに来て良かった。
オススメしてくれてありがとう。
最高でした。
異世界稜線を進み、
下ってった先は双六小屋でした。
腹ペコだったんですが、鏡平山荘名物のかき氷が食べたいので、
両方の小屋で食べる時間がないのでここで食べるのは断念。
次の鏡平山荘を目指します。
もう登りはほとんどないと思ってたんだけど、
けっこう登っていく。
そしたらまだ楽しみが残っていました。
雪田花見平
山頂の平地のところにポッコリと雪が残っている不思議なところでした。
鏡平山荘に到着。
腹ペコだ~。
あまり食欲ないと言っていた辻中さん、小山さんも腹が減ってきた模様。
辻中さん、小山さんはラーメン。
自分はもちろんカレー。
これが鏡平山荘名物かき氷。
みんな食べました。
これがほんとにうまい。
ここから最後の下りに向かう元気をもらいました。
一休みしてここからは急な下りです。
ゴツゴツした岩の下りが続く。
疲れた足にはちょっとやっかい。
足の置き場を間違わぬよう。
水分補給しつつ、頭をフル回転させる。
ゴツゴツした岩の下りが永遠に続くかと思われた頃に、
河原の道にでる。
そこからは砂利道、車道。
ただこれがまた長い。
北岳の時もそうだったけど、スケールでかい山の宿命。
それまでの楽しい距離が長いなら下りが長いのも必須。
ただ疲労はあるものの、初日のような悲壮感はなく、
意外とみんな足取りしっかりしていました。
登山口近くにある中崎山荘 奥飛騨の湯へ。
この2日間天気が凄まじいまでに良く、
こんがり焼けすぎた肌が痛すぎて温泉につけれない。
腕は上げっぱなしでした。
小山さんはタイツを貫通して足も真っ赤になっています。
痛そう。
温泉後は松本駅へタクシーで向かいました。
道路が渋滞してて、
そばを食べる時間がなくなったと思いきや、
まさかの最終20時発のあずさが遅延。
そのために奇跡的にそばが食べれました。
あずさが動いたのは予定時刻の1時間後21時すぎでした。
ま〜なんとか無事帰れて良かったです。
当初は、
戻ってこれないのも想定して、
その時はその時でもう一泊して楽しもうと話していました。
翌朝のあずさに乗れば仕事には間に合うので何とかなると。
終わってみれば2日で37kmのロングコースをみんなけがなく無事達成。
自信がつきました。
それにこの裏銀座縦走ルートは、
見応えあって、要所要所の楽しめるところが豊富で、バリエーションもあって、
表銀座縦走ルートより風景は好きでした。
このスケール感を味わえるルートは他ではなかなか無いと思います。
今度はちょっとルートを変えて、もう少しゆっくりしたスケジュールで楽しみたいです。
コンプレックス 竹下