「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2021年6月19日 第五十回活動報告 【焼岳(やけだけ)】

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長らく活動休止していた登山部。
辻中さんのリスタートするぞの一言から、約2年の活動休止期間を経て、突然の再開をすることになりました。とは言ったものの、全く登ってないボディは衰えており、体力的にも自信がない......どこ登るかな。久々の登山で距離短く、でも景観きれいで、アルプスが良くて......!?

焼岳にしよう

以前も登った中の湯からのピストンルート
6月後半だから雪渓はないものの焼岳なら距離も短く、山としての楽しさ、景観も素晴らしい。焼岳の山頂から見渡せるアルプスの山々の大迫力は今でも鮮烈に覚えています。あのときは登山部史でも一二を争うくらい天気も良かったんです。
(前回の焼岳レポートはこちら)

参加メンバーは辻中さん、なべしー、めぐさん、小山さん、自分(竹下)の5名。

自分は焼岳を登るその週はSAHRAにてギャラリー合宿に参加していました。実は2年前の登山部休止したあたり、長年使用していたHanwagの靴が壊れ、新しく靴を買った直後から休止し使用せずじまいでした。買っていたのはLOWAの靴。SAHRAに靴を持ち込み、業務前にクリームを塗り、1日おきブラッシングし、それを繰り返す。新しい登山靴でリスタートをきれる。登山部の再開というのとは別に、個人的には新しい靴というワクワクもありつつ、ギャラリー合宿を終え、焼岳登山へ向かいました。

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7:00 新宿駅 あずさ一号
9:38 松本駅

久々の登山部
だけど光景はあまり変わらない。
なべしーはぶっちぎりで早く6:30頃には到着しており、悠々モーニングを食しているとの報告。相変わらずはやい。

9:48 松本駅 ジャンボタクシー
11:10 焼岳登山口

登山口に到着。
ここで運転手の方に集合写真をパシャリ。
駐車場に車が多い。
今日は登ってる人が多そうだ。
辻中さんの左と右の靴の色が違う。意図的だそう。トリッキースタイル。

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久々の山...
戻ってきたなというかんじがする
天気がガスってて心配だけど、
久々の割には足取りも軽く。調子もいい。
小山さんが少し重たそうだけど、みんなも調子概ね良さそう。

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少し登ったところで他の登山者が下山してるところをすれ違う時に、

今日、広場で熊を見かけた人がいたそうです。気をつけてください。

まじか。
こわぇーーな。
辻中さんは見てみたいなと言いつつ、熊鈴が気づいたら外れてて今日は熊鈴ついてないそう。そのはなしを聞いて以降、時折必要以上に意図的に熊鈴鳴らしてみたりする。
でも、近づいてこれない遠目からなら見てみたいかも。

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良いペース
ガスってた天候も、自分たちが山頂に近づくにつれ良くなってきてるかのように時折晴れ間がさす。いつもは圧倒的な登りスピードのめぐさん。めぐさん自身あまり運動してなかったようで、本調子ではなさそう。ただそれでも十分強い。そのうしろにいる辻中さんはこの登山部休止の間も一番山に登っており、余裕があるように見える。なべしー調子良さそう。登りながらも終始しゃべってる。小山さん、やっぱちょっと重そう。

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広場に着く。
林道を一時抜け、焼岳の山容が目前にあらわれる。
牙を剥くような迫力。
迫力の源は硫黄吹き出すガスなのは言うまでもない。

あ、そう言えば
さっき熊を見かけたというのはこの辺か。
また時折熊鈴を必要以上に鳴らして前へ進む。

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下山する登山客から、熊見ませんでしたか?
ときかれる。
話してみると、どうやらこの人が熊を見た本人だそう。ちょっと小さく小熊のようだったと。

近くに親熊いたらこわいな。
また熊鈴をチリンチリン鳴らし進む。

ゴロゴロ...

雷の音。
気づけば今にも雨が降りそうな空模様。
山の天気は変わりやすい。
気温も下がってきた。
山の上での雷ほど怖いものはない。
辻中さんから、まだ遠い大丈夫、先を急ごう。

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山頂が近づいてきた。
ここから辻中さんがギア入り一気に先頭に。
自分はズルズル後退し、
なべしー、めぐさん、竹下、小山の順。
雨がパラパラ降ってきたので、雨具を装着して、山頂へ向かう。遅れていたと思った小山さんも直登ルートを選び一気に距離を縮めてくる。

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山頂。
なんだこーだ言ってもきつかった。
後半は足が重かった。
辻中さんはまだ余裕がある。なべしーも強いな。
山頂の景観はというと、

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視界ゼロ。
まーしょうがない。
登山部ではよくあること。
久々登りきれたという充足感がある。
小休憩を軽くとって下山。
下山はパラパラ降ってきた雨で滑るので、慎重に歩を進める。安全第一。

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熱い、もしくは温かい岩がそこかしこに。
焼岳は活火山です。
名前のとおりいまだ現役です。
煙もつねにでていて、硫黄匂も充満しています。

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登山口付近に猿の群れがいました。
山行くとよく見る光景ではありますが、小猿もいてかわいい。

下山して、さー温泉温泉。
ひらゆの森へ。
焼岳から向かうと通行料取られるゲートがあります。今でもこういうところってあるんだなと最初知ったときはビックリしました。

あれ、、晴れてきた。
下山したら晴れ間が。これも登山部あるあるです。

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ひらゆの森で体を綺麗にし、同じくジャンボタクシーで松本駅に戻り、駅にある蕎麦屋で蕎麦と馬刺し(これ大事!下山後最も食べたいものの一つ)を食べて東京に戻りました。

みんな運動あまりしてなかったといいつつ、
コースタイムは悪くなく、立ち仕事をしてる強さなのか少し自信もでてきました。
ここからは活動再開し、じょじょに体力戻しつつ、アルプスを攻めていきます。

コンプレックス 竹下

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