「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2024年12月10日 第七十二回 平標山(たいらっぴょうやま)


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平標にまんだらけ登山部で初めて登ったのが2014年の10月だった。
その時のHPの記事を見ると、7時に中野ブロードウエイに集合とある。
えらくのんびりしてたんだね、あの頃。
のんびりというか、山に対して怖さも用意も何もなかったあの頃。
7:00
中野ブロードウェイ早稲田口に集合
10:15
平標登山口 駐車場到着
10:20
平元新道ルート侵入
11:00
脇道に入って迷う(1回目)
11:55
脇道に入って迷う(2回目)

何で2回も迷うねんってことなんですが、11人もいて誰も止めなかったんですね・・
やっとのことで登山を開始したのが12時40分!
12:40
平元新道コースの登山口に辿り着く
13:40
平標山の山小屋に到着

普通なら下山を始めても良い時間で、こんな時間から登り始めたくせに、山頂からさらに奥に進もうとした形跡が!
14:40
平標山の山頂に到着
15:00
仙ノ倉アタック隊と山頂折り返し組に分かれて行動
15:45
仙ノ倉アタック隊、平標山頂に帰還

こんな時間から下山開始したら下に降りる頃にはあたりは真っ暗で、これはもう登山ルールに反します。
16:00
仙ノ倉アタック隊、松手山コースで下山開始

あたりが暗くなる中、2時間で降りてきたのはみんな若かったのね~としみじみ思います。
18:00
仙ノ倉アタック隊、駐車場到着
22:00
中野ブロードウェイ早稲田口に到着

さて、今回はというと、最近、参加者がめっきり減り、今回も竹下、めぐちゃん、西田の3人ぼっちです。
前回の車移動と違って、今回は、新幹線+レンタカーで快適に現地まで向かいます。
新幹線で行く時は、竹下は毎回「祭」という駅弁屋でお弁当を買うのでオススメを聞いてみた。
そんなに魅力的なお弁当はなかったので、駅弁はやめて私はいつも通りおにぎりを作っていつもの東京駅北のりかえ口へ。

登山計画は、特に難所もないコースなので、6時36分東京発のゆっくり目のスタートで。
そこから登山口まではレンタカーで20分、割と近いです。
新幹線は、一列に一人座席を取り、しっかり休息を取って行く予定がごはん食べたり、ラインの返信したりと
細々やっているとあっという間の2時間弱、睡眠取れずに越後湯沢に到着。

レンタカーはどういうわけか予約していた車種より一回り小さめを勧められ、距離は大して乗らないので、まあそれでいいかと小型車で登山口まで。
登山口の駐車場に着くと、広い駐車場に車がもう一台停まっているだけ。
おそらく今日は私たちとそのグループのみです。

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以前迷った道も難なく通過し、コースは果てしなく天に続く階段へ。
竹下は予定通り、徐々に遅れていきます。
この平標山、基本コースは時計回りで登りがキツイ。
それを竹下が絶対にイヤです!僕らは何度登っても反時計回りにします!永久に!
とガンとして非正規ルートを希望するので、今後も毎回天国へ続く階段を登ることになりました。

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2時間半ほどで山頂に到着。途中休憩したところからはきれいに山頂が見えていましたが、
山頂に近づくに連れあたりが空はどんよりし、山頂ではとうとう何も見えなくなりました。
時間も早いことだし、せっかく来たのだからと仙ノ倉まで歩みを進めることにしましたが、
風は強くなり、視界は悪くなり、こりゃ仙ノ倉行っても何も見えないよね?ということで、さっさと
下りて温泉堪能しようということで踵を返し、もう一度山頂へ。

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撮り忘れた記念写真を自撮りしてあとはひたすら下ります。
山頂までは誰とも遭遇せずでしたが、帰りのルートで正規ルートを登ってきたであろう二人組の山人発見。
今回の登山は予想通りすれ違い一組だけでした。

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2014年の時とは違って15時前には下山できたこともあり、今回は温泉巡りをすることに。
泉質が好評の『山の湯』ともう一つは『雪ささの湯』。

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こういう時にレンタカーがあるのは便利です。
雪ささの湯、平日はとは言え、私たち以外の客人なしの貸し切り状態です。
その分ゆっくりと湯に浸かれました。
受付前のテーブルにはスタッフの方のご主人手作りの革細工が並べてあり、しばし見入りましたが結局購入せず。
お風呂に入ったばかりだけど、次は山の湯。
その前にどこか観光できるところはあるかな~?とchatGPTに聞いてみると道の駅を案内されたので
行ってみることに。
閉館3分前に滑り込み、おかきを数点買って退散。
飾ってあるバッグの裏地がおばあちゃんが作るようなものだったので、聞いてみるとやっぱり地元の人が
作って置いていくそうで、そういうアットホーム感は好きです。
道の駅は、容赦なく時間ピッタリに終わるらしく蛍の光の流れる中、急いで会計を済ませ、その後は、何度も
行ったことがある山の湯へ。

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山の湯は急坂を上ったところにあり、前輪がキュルキュル~と鳴って滑って登れない!
一か八か思いっきりアクセルを踏み込んで何とか上までたどり着いたけれども怖かった~
「帰りは別の道ないですか?」とフロントに聞くと「ないですね。この上はもっと坂キツイですよ」と。
「えー!じゃあ、どうやって下りたらいいんですか?」
「外側外側で行ったら大丈夫ですよ」
「これ、みんな登って来られるんですか?」
「登れない車、多いですよ」
じゃあ、先に看板立てておいてよ~
この山の湯、今まではタクシーで行くことがほとんどでタクシーの運ちゃんは知ってたのね・・

山の湯は名湯なので、近所の常連さんが必ずいます。
そういう時は、常連さんの場所を奪ってしまわないように気を付けなければなりません。
これ、結構気を遣います。

温泉二つ入って体も温まり、後はお腹を満たして帰るだけ。
その前にエキナカにあるお土産屋さんに立ち寄り、3人ともおかきをたくさん買い込んで大満足。
トークンで買えるお酒のコーナーが充実していて、久保田や梅酒をちょっと飲んでからやっと夕食に。
今回はお蕎麦を食べようということになり、越後湯沢でなぜか『新橋』というお店に。

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このあたりはとにかく舞茸の天ぷらが有名で、必ずどこの店にもあります。
気を付けないといけないのが、そのボリューム!
3人で3人前頼むととんでもない量が来るので、舞茸の天ぷら小を注文。
やはりそれで正解!
お蕎麦はフツーでしたが、舞茸の天ぷらとどういうわけかニシンそばのニシンは美味しかったです。

店内には私たちの他にはおばあさんが一人。なぜか一人で大量の舞茸の天ぷらを食べていました。
食事の話題は山の話ではなく、ひと昔前にNHKで放映されていた『大草原の小さな家』の結末がどうだったか?ということで盛り上がり、ちょっとゆっくりしている間に帰りの新幹線まであと15分!
駅まで歩いて15分かかるので、早々と会計を済ませ、駅まで小走りで何とか間に合いました。

『大草原の小さな家』がダイナマイトで街を爆発して終わるという衝撃のエピソードだったことがわかったところで新幹線は東京に着きました。

次回の登山部の頃は、山は確実に雪景色です。
どこの雪山を選ぶのか乞うご期待!


記事担当 西田

コンプレックス 竹下

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