「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2025年4月25日 第七十五回 至仏山

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尾瀬の至仏山はこの残雪期のわずかな間に登れる期間があります。
今年は4/18(金)~5/6(火)

実はレポートにはあがっていないのですが、
2018年に同じく4月の残雪期至仏山に登ったことがありました。ぼくは行きたかったものの行けなかったんですが・・・
山頂付近から一気に滑った下山して楽しかったというはなしをきいて、
行きたい!行きましょう!!
となりました。

今回のメンバーは最近の定番西田さん、めぐさん、そして自分竹下。
それにドライバーで上野さんが加わってのメンバーとなります。

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至仏山のある尾瀬国立公園はマイカー規制がかかっています。
登山口である鳩待峠は所定のバスかタクシーでないと行くことができません。
戸倉温泉の尾瀬第一駐車場を目指します。

6時に中野ブロードウェイに集合
みんなしっかり到着。安定のメンバーです。
事前にスケジュールを組んだかんじだと時間のゆとりがなかったので、
珍しく向かう途中にコンビニに寄らずに一直線、途中のトイレ休憩のみで目的地を目指します。

登山部といえば移動は寝てる
行きも帰りも寝てる
というのが登山部あるあるだったのですが、ここ最近は行きは割りとずっとしゃべってることもあって、
今回も西田さんが止まりませんでした。

ドライバーの上野さんのかろやかな運転も饒舌にさせたのかもです。
ほんと揺れが少ない安定した運転でたすかります。ありがとうございます。
しかも予定時刻より早めに目的の尾瀬第一駐車場に着きました。

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この尾瀬第一駐車場から登山口である鳩待峠へのアクセスはけっこう特殊で、
バスでもタクシーでも同じ料金。バスは1時間に1回くらいでてまして、その間をタクシーがつないでいます。
タクシーは15分に1回くらいでているようです。
ぼくたちは少し待ってタクシーで鳩待峠へ向かいました。ちょっと寒い。

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鳩待峠
けっこう寒い。例年より今年の尾瀬は雪が多く残っているとの事前情報どおりたっぷりあります。
鳩待峠休憩所の人のはなしだと、それでもこの数日で一気に雪解けが進んでいるとのことでした。

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オゼガハラ
オマージュデザイン

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この休憩所の前でゲーター、アイゼンをしっかり装着して、
しばらく歩いたところでみんなで集合写真。
ぼくたちは至仏山を登りますが、上野さんは尾瀬らしい木道を少しでも歩いて尾瀬体験をしてもらえれば

あれ?木道はどこだ??

雪でほぼほぼほぼ埋まってます・・・
あとで上野さんにきいたのですが、木道を歩こうと果敢に雪道を途中までトライしたようです。
ただ、木道はその姿を現すことはありませんでした。

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登山道もあってないようなものですが、
トレースがしっかりあるので、登山道どおり進んでいきます。
スノボっぽい跡やスキー板っぽい跡も至るところになります。
その至るところに跡がシューーと伸びてるかんじはこの残雪期至仏山の自由さを感じさせます。

今回この尾瀬に来るにあたってタイムリーというか
このほんと数日前の4月22日に、スキーをしていた方が熊に襲われたという情報がありました。
年々熊の出没、被害が増えていって、今年はこんな雪山にもすでにでているか・・・
今回残念ながら参加できなかった小山さんから熊スプレーを拝借し、
もしものときにと、熊スプレーをしのばせての登山でした。

何より熊対策にはバラバラにならず一丸となって進んでいくことが大事。
今回は特に3人ちょっとでも離れたら少し止まって。少し離れたらまた少し止まってと。
いつになく一丸となって歩を進めます。

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小至仏山の山頂をいかずにトラバースして至仏山を目指すところ。
事前調べでここ少し怖そうだなと思ってて、多少は緊張しましたが、トレースもしっかりしているので大丈夫でした。
もし滑らせたとしてもそのまま滑って下っていけるようなかんじでもありました。
このトラバースはそこそこ長めで、ここが終わったらまもなく至仏山山頂です。

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この時期の至仏山は純粋に登山を楽しんでいる人はほぼおらず、
スキーやスノボーの方ばかりでした。雪山でこんなに人多いのはじめてかもです。

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至仏山山頂
写真にはおさめていないんですが20人以上いました。
みんなこの山頂からスキーやスノボーで滑る人ばかり。
雨具の下だけ履いて、アイゼンをはずして、わたしたちもこの山頂からシリセードで滑ります!
ちょっと高所苦手なこともあり、西田さんどこから滑りましょというのを何回か確認しました。
山頂からいくぜ、とその都度明快に返事が返ってきました。

西田さん先あんま見えないですが、ここから滑っていくんですかね、大丈夫ですかね。
ぼくのチキンなところが隠せません。
大丈夫よ、いくぞと、西田さん、めぐさんは飛び出します。
まってよーーとぼくもついていきます。

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山頂からまずは歩き、視界が悪いのもあり、ここも一丸となって。
足を踏み出すまではちょっと恐怖感ありましたが、進み始めてしまえば雪もふかふかだし、怖くはない。
滑りポイントを西田さん、めぐさんは模索しつつ進みます。

そしてそのときが、というか西田さんがもう我慢ならんというかんじで滑りだす。
めぐさんも続く。最後にチキン竹下も続く。

たのしい

西田さんめぐさんがつくってくれた天然の滑り台の上をすべるように竹下はすべります。
チキン竹下はけっこうブレーキをかけつつ

どこにでも踏み出せる
どこにでも滑っていける
ルートがなく、それぞれが行きたいところにいく
スキーやスノボーの人たちも楽しそうで
右に左に至るところでそれぞれの跡をまっさらな雪山に残していきます

雪山の自由さがぞんぶんに味わえます。
ほんと楽しい。
西田さん、めぐさん、これ4月は毎年至仏山でもいいですね。
わたしも同じこと考えてたと西田さんから。

この自由なかんじ、どこにでも踏み出せる楽しさ
ふわふわの雪山でそれを体感できる、こんな楽しいことはありません。

と思ってたあっという間に下に到達します。
そして一番最初に遭遇したこの問題に、木道はどこだ?

雪でずっぽり埋まってて木道が全く見えない。
しかもぼくたちはけっこう下まで来てしまってて、ここにきてまさかのけっこうな登り返し。
これがほんときつかった。
この日一番の登りが最後にあるなんて・・・
必死に登って、鳩待峠休憩所に到着。この2文にまとめてますが、まじきつかった

帰りも同じくタクシーに乗って尾瀬第一駐車場へ
上野さんと合流しました。上野さん木道なき雪道を少し進んだあとはしっかり休んで英気を養っていたようです。

ただ、入ろうと思ってた温泉「尾瀬ぷらり館 戸倉の湯」が休みでしたと上野さんから。
もう一つの候補「片品温泉うめや」へ行きました。

このあたりはアルカリ温泉でつるつるです。
何より女将の方がすごく豪快な方で、カッカッカッと豪傑笑いを二度ほどされました。
強烈な方でした。良い湯をありがとうございました。

片品の道の駅に少しよって、
今回のもう一つの目玉

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埼玉の名店「中華そば 四つ葉」で夕ごはんです。
以前登山部で行ったのはいつだったか。すごく美味しいラーメンで登山部みんながまた食べたいと切望したラーメンでした。

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上から特製四つ葉そば、特製蛤そば、そして寿司、この日はかつおでした。
美味しい。ずっと食べたかったラーメンでそうそう来る機会もないので、自分は特製四つ葉そば、特製蛤そば両方食べました。
ボリュームあるのできつかったけど、最後まで美味しかったです。

めぐさんは買ってかえってあげたいとおみやげでラーメンを買ってました。
そうそう来る機会ないと書きましたがまた1年後来ます。
至仏山の帰りに。
至仏山も次は残雪期か、尾瀬に水芭蕉が咲き乱れる時期かはわかりませんがまた来年行きます。

コンプレックス 竹下

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