「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

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2025年7月18日 第七十九回 妙高山

今回の山は新潟県の妙高山、2022年秋にチャレンジして見事に砕け散った山です。
あの時は、本格的な冬の到来を前に、軽い気持ちで登ったら、とんでもない豪雪と
鹿の死体に打ちのめされた会でした。
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登山部は今回でなんとなんと79回目。
まあまあな数登っています。
特に今年はハイペース。
なぜかと言えば早く100に到達したいから。

ってなわけで、忙しくなる8月はサッサと始末つけとこうということで、7月の登山部から
2週間で実施。
仕事も多少忙しく、毎回前日の睡眠時間が3~4時間ということもあり、集合時はあまり
テンションが上がらない竹下常務。
そうそう、参加メンバーは、竹下、めぐちゃん、西田のこじんまり部隊。
成海くんは家族旅行優先、小山店長は、飼い始めた蟻のお世話で忙しく。

前回は新幹線で長野まで行き、そこからタクシーで燕温泉まで。
今回は、上越妙高駅からカーシェアで同じく燕温泉まで。
毎回迷うカーシェアの場所。
今回は超駅前。竹下に事前に情報を送っておいた。
「今回はバッチリです!もう頭に入りました!」
「まかせたで!」

駅前ホテルの駐車場にあるカーシェア、迷えるはずがない。
しかし!
「あれ?あれ?どこだ?」
ホテルのまわりをグルグルグルグル・・・
「あれなんじゃない?」と見つけた車はホテルの真正面にありました。

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目指す妙高山は、ここから車で40分ほど。
コンビニで水買って、登山口まではスムーズに。
車はスムーズだったが竹下の調子がいつもと少し違う。
おとなしい。
新しく店舗のオープン準備など、本来なら山など登っている場合ではないのだけれど、
逆にこういう時こそ山に登らねば!と思う。

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それにしても暑い。
真夏と言えど、山付近は暑さしのげる場所もあるはずだが、今年は違う。
暑い!

登山開始後、竹下が汗をふきふき「いや~、しんどいっス。先、お願いします」
と先頭交替。
そもそもめぐちゃんもちょっと膝の調子が悪かったから、ゆっくり行こうとは言っていた
けれども、さらにペースを落とす。

出会う人は全員下りてくる人ばかりでこの時間帯から登る人はいなさそうだ。

この暑さだと早朝5時くらいに登り始めて、山頂に11時前に到着するのがベストだと思う。

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しかし、日帰りまんだらけ登山ではそんな日程は到底組めない。
始発の新幹線が最速で、登り始めは早くて9時半。
しかも大抵の山が午後からは山頂には雲がかかって何も見えない。
今回も明らかにそのパターンだ。
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とにかく竹下の疲労が激しく、温泉水が流れる豪快な滝にも感動もせず、前回通った鹿の死体跡地らしき場所の記憶も朧げで、とにかく汗びっしょりになりながら牛歩のごとく歩みを進めるだけ。

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前回棄権したポイントの天狗堂、もしかしたらここでやめると言い出すのではないかと思ったけど、
なんとか気力を取り戻し、ここからは初めて歩く道、そして大量の虫!

妙高山は別名『花の百名山』とも言われているらしく、花があれば当然虫もいるわけで。

幼い頃にハチに刺された竹下がとにかく虫が近づくと交わそうとペースが急に上がる。
「西田さん、虫よけスプレーお願いします!」と登山中何回も竹下の全身に噴射した。

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そんなインターバルを繰り返し、難所のクサリ場もきちんと整備され、こんな安全なクサリ場は
見たことないくらいにクサリもきれい。

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やっとこさで山頂に到着。標識もなし。景観もなし。

「登りで全力を使い果たしましたね。下りれるかどうかわからないです」

めぐちゃんと顔を見合わせる。
コイツを背負っては下りられないな・・・
さらに、持ってきた水2リットルのうち1.5リットルを飲み干したそうで、色々と追い詰められていた。

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予想に反して、下りはペースが落ちすぎることもなく、3人で無事下山。

下った後は、洗い場のない露店風呂「黄金の湯」
料金は心ばかりの寄付制度。
めぐちゃんが払ってくれた。

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今回は暑さでリュックまで汗だくだったからこの温泉はサイコーに気持ち良かった~!

ロングコースということもあり、帰りは最終の新幹線を予約してあるので、久しぶりにごはんはゆっくりと食べられそう。


まずは車を返して、いつもはそばが多いので今回は海鮮系のお店へ。
歩いている人はいなかったのに、店は満席で登山部史上初めてのお断りに合う。
次の店も満席で、こうなったら空いているお店でということで、駅前の居酒屋へ。
十分美味しかったです。
この日のビールはサイコー過ぎました。
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道の駅も閉まっているこの時間、駅の売店でめぐちゃんが「あっ!これっ!松田ペットですよ」
と叫ぶ。
何が良いのかわからないけど、リアルなペットの絵が描かれたパッケージが。
「これはペットフード?」
「いえ、人間が食べるやつです」
ややこしいな。
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余裕を持って新幹線に乗り込み、ここから東京までは2時間。
めぐちゃんが私の肩をトントンして、「西田さん、着きましたよ」
「え?」
慌てて荷物をまとめる。

新幹線に乗り込んでから降りるまで全部寝たのは初めてかも。
私も相当に疲れていたということですね。

翌日。

「私、アリに10カ所以上刺されたんですよ!」

もしかして私の足のかゆみもアリか!

いっぱい刺されてた。

この文章を書いているのが1週間後、でもまだ足のかゆみは収まらない。
調べてみると、ツメダニという種類のダニかも知らない。

妙高山、竹下はもう二度と行かないと言ってたけど、私とめぐちゃんはこのアリ?ダニ?を除けば悪くないなと思っています。

でも、実際に次回行くチャンスがあるかと言われれば・・・

妙高富士と呼ばれるその姿は本当に美しい山ですが、富士山同様、見て楽しむ山の一つかも知れないです。

来月はまんだらけは全店棚卸で、登山部スケジュールは困難を極めます。
さて、誰がどこの山に登れるか、乞うご期待!
(西田)

中野店 藤川恵

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