今回ご紹介するのはBad ∞ End ∞ Night-インセイン・パーティー-です。
漫画はGCノベルズから刊行されている『異世界カードの蒐集家』の挿絵等を担当しているイラストレーターの野崎つばたがナイトシリーズの物語を美しいイラストで表現してくれています。
ノベライズで物語の結末は知っているのですが漫画版は更に良いエンディングになるんじゃないのか…と期待しつつ読み進めています。
栄華を極め一時期存続が危ぶまれたビュルレ座という劇団の幻の遺作、『Crazy ∞ nighT』復活の公演。
それだけでも話題を呼んでいたが、主人公役を一座のメンバーではなく一般から募集するという異例の采配に、ずっと憧れていた舞台の主役に選ばれた主人公ミク。
演技の経験もそこまでなく、素人当然の自分が……。興奮と緊張と様々なものが関係し、彼女は舞台初日に遅刻してしまう。
ミク以外の演者は全てプロが多く彼女はその意味でも緊張を隠せなかった。
そして舞台は始まり幕が上がる。これが悪夢の始まりであることを告げるようにゆっくりと……。
一幕目が終わりに近づいた頃、ふとしたアクシデントで演目になかった行動をしてしまうミク。
やらかしてしまったことに対して顔を青ざめるも根本的な部分で彼女が恐れているのは『ビュルレの呪い』。
脚本を改竄したり大きく湾曲して演じたりしていると起こると噂されている…都市伝説に等しいものではある。
だが、火のない所に煙は立たないとも言われ、演者達は完璧に演じることをなによりも大事に思っていた…。
そしてビュルレの呪いは起こってしまう。
ミク達は『続き』を切り取られた舞台の上でpageを探して『最高の結末』(エンディング)を限られた時間内に披露しなければ現実に戻れない……。
《主役》がやって来たその日の夜から時が進まなくなった物語の世界に閉じ込められてしまう。
page探しの最中に様々な偶然の事故がミクを襲い、疑心暗鬼に囚われる。
隠し事・秘密の約束・策略・ひとりぼっち。
なにも知らなかった憐れな娘が物語の結末を探すたびで自分の生い立ちと彼ら7人との関係が明らかになっていく…。
『《主役》が生きる限り舞台は続く。だけど《主役》が死んでも舞台は終わらない。』
これはナイトシリーズ最後の曲『EveR ∞ LastinG ∞ NighT』の歌詞の一部です。
最初謎かけじみていて本当のエンドロールがなんなのかわからない、4曲の全体の雰囲気とあってるなと思いました。
読み進めていくにつれて本当に主役がなくなってもまた同じ舞台が続くだけという繰り返しの夜を歌詞で表していてすごいなという感想に変わっていきました。
この物語の結末が向かう先を舞台を見ている観客と同じように私はゆっくりと待ち続けています。
原曲の絵師は鈴ノ助。鈴ノ助×ひとしずくPの関連楽曲イラスト集などを発行しているサークル『シロの棺』の作品はこちら
バッドエンドナイトの小説版はこちら
関連CDはこちら
(コンプレックス/菅原)
コンプレックス 菅原
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