今回ご紹介するのは初心に帰ってボーカロイド楽曲のコミカライズで『こちら、幸福安心委員会です。』です。
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昨年アニメが放映されたツキウタ。シリーズにて作詞・作曲もされていたうたたPのトランス系楽曲。
キャラクターデザインは個人でイラスト集を出しているwogureさん、コミカライズは小杉繭さんです。
幸福であることが義務であり、幸福でないのなら処罰の対象になる完全なる幸福を目指す水辺の公園市国。
市民の幸福の為に女王は存在し、女王の幸福の為に市民は存在する。
安全性99.9%、幸福率99.9%の素晴らしい世界。
一見すると理想的ではありますが、そんな世界、綻びが生じないわけはない。
………そうです、不穏分子は沢山いるのです。
でも、女王の分身が公園都市にはたっくさんいて、すぐさま見つかって、はいおしまい。
処罰の際にも女王は慈悲の心を見せてくれます。
処刑方法は自らで選べるという幸福です。
主人公は歌詞の中に出てくる名前の一つ『オンディーヌ』であった少女。
オンディーヌとはみずべの公園市国に無数にいるサイレン女王の手足である分身。
その内の一人が自我を持ち、恋を知ってしまったが為に起こった悲劇から始まる物語。
当初は監視体としての役割や記憶を持ちつつ、仮の家族と名前を与えられていた初音。
だが、3年前にとても不幸な事故で記憶を失い、自分がなにものだったかも忘れ、普通の一人の女の子として平凡に暮らしていた。
幸福安心委員会のメンバーである義姉と気になる男の子ー漣と一緒に幸安インター(見習い)として
不幸分子の調査・粛清を行ったりしていく内に、
初音は自身の存在を。
漣は世界の綻びに気付き始めていく。
そこまで派手なバトルはありませんが、
世界の深淵を暴き、ちゃんと全員が幸せな結末に至るまではらはらする漫画で
す。
この漫画を読んでいて何かを思い出すんだけどなんだったのかしら……と1巻が出た時からずっーと思っていたのです
が、最近になって判明しました。TRPGのパラノイアにどことなく雰囲気が似ていることに。
情報の開示に条件が~とか次の貴方は完璧に幸福で~とか。
私個人の勝手な感じ方なので全然違うとは思いますが……。
漫画と小説版はこちら
(コンプレックス/菅原)
コンプレックス 菅原
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