よつばが怖がるだろう黒目がちな人

嵐のときに傘をさして吹っ飛ばされたり、知らないおっちゃんの尻をはたく、コワモテのオッサンにいきなり質問、ヤギの頭を殴る・・・と幼児にしては怖いものなしのよつばにも、どうにも怖いまま克服されないものがひとつあります。
それは大きな黒目。

よつばと

よつばと

よつばと

コレ気持ち的には分かるな~という人多いんではないでしょうか。昔なんの本で読んだか忘れたけれど、柴門ふみの息子がスコッチブライトの女の人のマークをみて「怖いよー」と泣き喚いてるマンガを見たことがあるのですが、そん時も「ああ分かる、怖いわコレ」と感じたその理由は黒く大きな黒目でしたから。

というわけで、よつばだったらきっと怖がって逃げるだろうマンガの表紙をふたつ紹介しようと思います。

一歩

ちょっと前に発売された「はじめの一歩」87巻ですが、僕の近隣では「怖い!」と飛びのく人が続出でした。目が開きすぎというか、なんだか覚醒しちゃったみたいです。
何故でしょう何故かしら、さわやかこの上ないのですが、笑顔なのに。でもなんか恐ろしい。町でこんな笑顔の人が近づいてきたらみな近寄らないと思う。チャンピオンなのに、謙虚な人気者なのに。しかし何を言っても通じそうもない雰囲気。鷹村より恐怖心は上です。
書店で4列積みしてたら、一番上のを取るのに勇気が要りそうです。


トッキュー


「トッキュー」の1巻です。これもよつばはなつかないですね、間違いない。前まえからちょっと直視できないなーと思ってましたが、改めて意を強くしました。まぶたが薄いというか、眉と瞳近すぎがこんなに怖いとは。

瞳の光が反射した白い部分(目の星と言われる部分です)を消して黒目オンリーにした場合
「悟る」
「急に我にかえる」
「醒める」
「本音をいう」
といった表現になるわけですが、いまの我々はふつうにそういう仕組みを無意識で理解しています。でもこれっていつ誰から始まった表現なんでしょう?
8~90年代のどの作品からこういった表現が広まったのか、不勉強で調べきれてはいませんが、そういったいろいろを含めた「目・瞳による描写と表現」では、よつばの表現の多彩さはすごいの一言です。読むたびに細かい発見があるので、僕も通して多分15回くらい読んでいますが未だに飽きません。

そういえばあずまんがも新装版が出ますね。楽しみです。

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