前回は課長島耕作の話が出ましたが、島耕作は映画にもテレビにもなっています。
肝心の島耕作を誰が演じたか・・・っていうのが、なんと田原俊彦。大笑いです。
「俺ってBig」な自信マンマン、しかし重みのカケラもない当時のトシちゃんが島耕作を・・・って、誰か一人くらい「あんな考えてなさそげな男がビジネスで成功するわけないだろ」ってツッコまなかったんですかね。島耕作だったら脚本も作りやすいし、キャスティングだけがもう命、っていう安全パイ的企画なのにも関わらず全てを台無しにするこの配役。泣けますね。もちろんコケましたとも。
島耕作をひそかに愛するキレ者の同期・樫村が豊川悦司なのにも関わらず、「島!俺のことを愛してるか?」といってマシンガン乱射されて絶命してった破滅ホモの死に様として最高の名場面が映像化されなかったのが失敗の原因だと思います。
映画の失敗後、これを補完する意味で作られた後発のテレビ版は島耕作を宅麻伸。秘書や女性のスタッフにやたらモテそうないいパパ、という風貌で誰もが納得の配役でしたが、08年に作られた続編では高橋克典だったので「サラリーマン金太郎がちょっと小難しいことにも口を出しはじめた」「ヤンキーが年取って社会化された」ように見えてしまったのが残念です。
おなじ映画化のキャスティングで失敗といえば「美味しんぼ」ですね。
主役の山岡士郎が佐藤浩一。海原雄山が三國連太郎。あーあ。盛り下がることこの上ない配役です。
ついでに言えば栗田さんは羽田美智子。だいたい髪短くてハートの髪どめしてないじゃないか!もちろん終始スカしてて「~ですモン。」なんて語尾も使用しない。
当時東宝が話題作りでやたらと「原作と同じく親子で競演!」ってやったものですが、それでも緒方拳と緒方直人とか、高島忠男と高島政伸とかじゃなくてよかったですけどね。特に後者だったらと思うと、原作主義者が東宝の社屋を焼き討ちにかけたとしても不思議ではないでしょう。
ちなみに原作の雁屋哲が雄山役に三國連太郎を指名したところ、三國連太郎がこともあろうに山岡役に佐藤浩一を指名した、という経緯があったので自動的にこういった配役になってしまったのですが、どうにも納得できかねる配役です。だってパンフ見てみると佐藤浩一は身長180以上あってやたらでかくて肩幅広くて、唇はじめ顔のパーツがみんな肉厚。こんな山岡いるもんか!
三國連太郎は和服栄えするからいいのかなと思ったけど、あの雄山カットが再現できてない点で納得いきません。あれだけ和服に合うキャラなのに、しかも途中から洋装になるし。本編ではあのキレた怒号がほとんどなくかなり温厚で物分りよさげだったのもイヤだ。
先立って放映されてたテレビ版は山岡が唐沢寿明と栗田が石田ゆり子、というおさまりのいいキャスティングだっただけに比べられるというものでした。
しかし雄山はというと原田義雄、江守徹、といずれもコワモテではあるものの、マンガの雄山とケンカしたら2R持たないな・・・1R終わった時点で「出て行けえっ!」と3回くらい一喝されてるだろな・・・と感じるキャスティングで現場の困った空気がよく出てましたね。
細かな部分でもテレビ版の京極万太郎が伊藤四郎、というまさにベストの配役だったのに、映画版では財津一郎というのも首を傾げます。しかし映画が映画だな、と思うのはこの配役。
本編にそんなに出てこないホームレスの辰っつぁんが田中邦衛! 映画はやっぱりムダに豪華ですねえ。あと中川さんが竜雷太ってのはそれアゴ出ててゴツい顔だから、ってだけですね。失礼です。
近年になってからの特番ドラマの美味しんぼは山岡がTOKIOの松岡、栗田が優香・・・という、どう考えても結婚に至るまで実に47巻を必要とするほどの異常な身持ちの固さがあるとは思えない軽ーい二人だったんですが(あとやっぱり山岡がデカすぎます)、雄山が松平健でしかもノリノリだったのだけが救いでした。
雄山のあの怒号、キレ、そしてツンデレでアナーキーさを表現するには平幹二朗なんかどうかなと思うんですが・・・どうでしょう?
肝心の島耕作を誰が演じたか・・・っていうのが、なんと田原俊彦。大笑いです。
「俺ってBig」な自信マンマン、しかし重みのカケラもない当時のトシちゃんが島耕作を・・・って、誰か一人くらい「あんな考えてなさそげな男がビジネスで成功するわけないだろ」ってツッコまなかったんですかね。島耕作だったら脚本も作りやすいし、キャスティングだけがもう命、っていう安全パイ的企画なのにも関わらず全てを台無しにするこの配役。泣けますね。もちろんコケましたとも。
島耕作をひそかに愛するキレ者の同期・樫村が豊川悦司なのにも関わらず、「島!俺のことを愛してるか?」といってマシンガン乱射されて絶命してった破滅ホモの死に様として最高の名場面が映像化されなかったのが失敗の原因だと思います。
映画の失敗後、これを補完する意味で作られた後発のテレビ版は島耕作を宅麻伸。秘書や女性のスタッフにやたらモテそうないいパパ、という風貌で誰もが納得の配役でしたが、08年に作られた続編では高橋克典だったので「サラリーマン金太郎がちょっと小難しいことにも口を出しはじめた」「ヤンキーが年取って社会化された」ように見えてしまったのが残念です。
おなじ映画化のキャスティングで失敗といえば「美味しんぼ」ですね。



主役の山岡士郎が佐藤浩一。海原雄山が三國連太郎。あーあ。盛り下がることこの上ない配役です。
ついでに言えば栗田さんは羽田美智子。だいたい髪短くてハートの髪どめしてないじゃないか!もちろん終始スカしてて「~ですモン。」なんて語尾も使用しない。
当時東宝が話題作りでやたらと「原作と同じく親子で競演!」ってやったものですが、それでも緒方拳と緒方直人とか、高島忠男と高島政伸とかじゃなくてよかったですけどね。特に後者だったらと思うと、原作主義者が東宝の社屋を焼き討ちにかけたとしても不思議ではないでしょう。
ちなみに原作の雁屋哲が雄山役に三國連太郎を指名したところ、三國連太郎がこともあろうに山岡役に佐藤浩一を指名した、という経緯があったので自動的にこういった配役になってしまったのですが、どうにも納得できかねる配役です。だってパンフ見てみると佐藤浩一は身長180以上あってやたらでかくて肩幅広くて、唇はじめ顔のパーツがみんな肉厚。こんな山岡いるもんか!
三國連太郎は和服栄えするからいいのかなと思ったけど、あの雄山カットが再現できてない点で納得いきません。あれだけ和服に合うキャラなのに、しかも途中から洋装になるし。本編ではあのキレた怒号がほとんどなくかなり温厚で物分りよさげだったのもイヤだ。
先立って放映されてたテレビ版は山岡が唐沢寿明と栗田が石田ゆり子、というおさまりのいいキャスティングだっただけに比べられるというものでした。
しかし雄山はというと原田義雄、江守徹、といずれもコワモテではあるものの、マンガの雄山とケンカしたら2R持たないな・・・1R終わった時点で「出て行けえっ!」と3回くらい一喝されてるだろな・・・と感じるキャスティングで現場の困った空気がよく出てましたね。
細かな部分でもテレビ版の京極万太郎が伊藤四郎、というまさにベストの配役だったのに、映画版では財津一郎というのも首を傾げます。しかし映画が映画だな、と思うのはこの配役。


本編にそんなに出てこないホームレスの辰っつぁんが田中邦衛! 映画はやっぱりムダに豪華ですねえ。あと中川さんが竜雷太ってのはそれアゴ出ててゴツい顔だから、ってだけですね。失礼です。
近年になってからの特番ドラマの美味しんぼは山岡がTOKIOの松岡、栗田が優香・・・という、どう考えても結婚に至るまで実に47巻を必要とするほどの異常な身持ちの固さがあるとは思えない軽ーい二人だったんですが(あとやっぱり山岡がデカすぎます)、雄山が松平健でしかもノリノリだったのだけが救いでした。
雄山のあの怒号、キレ、そしてツンデレでアナーキーさを表現するには平幹二朗なんかどうかなと思うんですが・・・どうでしょう?
中野店 岩井