かつて
「初期の栗田ゆう子は髪の脇に束ねた個所がある」
「ハートの髪留めを多用」
と旧岩井の本棚35回にて説明しましたが、具体的に初期といえるのが何巻なのかはぼくも特に調べずじまいでした。
しかしこの「美味しん本」には「第7集で左側のちょんまげがなくなる」とズバリ指摘。おおむね初期山岡、初期雄山とも激しく仲たがいして互いを憎み吼えるのはひとケタ台なので、まとめると作風的に初期は9巻まで、といってもよいのかもしれません。ここから先は少しづつ関係修復と対決の繰り返しになるわけです。15巻で至高VS究極、が明示されてからは特にその傾向が強いですね。
そんな些細な疑問にも答えてくれるこの「美味しん本」。前回は「みどころ」の良さをお伝えしましたが、今回はその続きです。まずは山岡編。
この回の山岡の栗田のつくったメシへの難癖のつけ方はホント思いやりなくてみててイライラします。確かにずっと「オレの母親は雄山にいじめられて死んだんだ!」と主張してたくせにこのヤリ様はないですよ。

「足腰弱すぎではないだろうか」。本来のガイドとしては全く不必要なくらいこまかいツッコミです。でもこれは云われるまで気がつかなかったですね。山岡はほかにも自殺しようとする力士を助けて川にドボンと落ちる、というのも経験済み。たしか京都でも沼に落ちてたし、鯛の干物のときも海に落ちてたろ。つくづく水に落ちる機会が多いですな。
「ただのクズです」!。毒舌が山岡の持ち味とはいえ、いつも感じるのはマズいとはいえ作った人には全く敬意を払わない部分ですね。一緒にメシを食いにいこうという気になりません。こんなのと文化部の人は何故昼食をいつも一緒にいくのか。慣れは恐ろしいです。
礼儀に反すると分かってたらやらなきゃいいのに、それを口にしてヌケヌケとやるのが山岡流です。冷やし中華の回の、店主を前にして「まずスープがダメだ、ろくにダシをとってない」と目の前でいうとこなんかまさにそれですね。これをなだめるのがゆう子の役なんだが、結婚するともうこんな。

接待の場で「水道の水だからくさくて」。こうなると接待なんだかやりこめてるんだか分かりません。いやな夫婦ですね。
そんな山岡も丸くなったんだなと分かるのが
山岡が場を和ませるためにおやじギャグ! かつての名言
「日本の食通とたてまつられてる人たちは滑稽だねえ!」
「ああ聞こえましたかそれはどうも!・・・感想をひとり言でいっただけなんだが・・・」
「スーパーの寿司の方がよっぽどうまいぜ」
「できそこないだ、食べられないよ。」
「30点・・・」
がウソになるような気の回しっぷり。みなさん、社会化されると言うのはこういう事ですよ! 牙を抜かれるの実例がここにあります!
初期といえば初々しいころのゆう子についてもチクリ。

男性の免疫がない・・・山岡と歩くときに腕組むの大好きなゆう子ですが実際はどうなんでしょう。いいように手玉に取ってるなあと思った時期もありますが・・・。そしてツンぶりも「みどころ」ではいい表現で指摘。

ぶんむくれ。とはいえむくれるそもそもの原因はゆう子と団社長が接近したからなんですが・・・。この時期のゆう子は3人の男を秤にかけてた悪女ですよ。
やがて結婚すると、究極のメニューに新入社員飛沢が配属。だが初対面の印象はというと・・・

ピリピリして生意気で人相も悪い、と言いたい放題です。初対面の印象が強烈、っていうのは美味しんぼキャラの特徴なので、これは当然かも。でもそんな飛沢は究極側なのに、至高のメニューの雄山にも心酔。伝書鳩化していく有様を「みどころ」ではこんな表現で。
「直接いえばいいじゃないですか」。それがいえたら美味しんぼが成立しなくなっちゃうというものです! だいたい親子で和解するのに100巻かかるって、どんなこじれっぷりだよ! あらためて「結婚するまで46巻、和解するまで100巻」は長すぎると考えざるを得ません。
「初期の栗田ゆう子は髪の脇に束ねた個所がある」
「ハートの髪留めを多用」
と旧岩井の本棚35回にて説明しましたが、具体的に初期といえるのが何巻なのかはぼくも特に調べずじまいでした。
しかしこの「美味しん本」には「第7集で左側のちょんまげがなくなる」とズバリ指摘。おおむね初期山岡、初期雄山とも激しく仲たがいして互いを憎み吼えるのはひとケタ台なので、まとめると作風的に初期は9巻まで、といってもよいのかもしれません。ここから先は少しづつ関係修復と対決の繰り返しになるわけです。15巻で至高VS究極、が明示されてからは特にその傾向が強いですね。
そんな些細な疑問にも答えてくれるこの「美味しん本」。前回は「みどころ」の良さをお伝えしましたが、今回はその続きです。まずは山岡編。

この回の山岡の栗田のつくったメシへの難癖のつけ方はホント思いやりなくてみててイライラします。確かにずっと「オレの母親は雄山にいじめられて死んだんだ!」と主張してたくせにこのヤリ様はないですよ。

「足腰弱すぎではないだろうか」。本来のガイドとしては全く不必要なくらいこまかいツッコミです。でもこれは云われるまで気がつかなかったですね。山岡はほかにも自殺しようとする力士を助けて川にドボンと落ちる、というのも経験済み。たしか京都でも沼に落ちてたし、鯛の干物のときも海に落ちてたろ。つくづく水に落ちる機会が多いですな。

「ただのクズです」!。毒舌が山岡の持ち味とはいえ、いつも感じるのはマズいとはいえ作った人には全く敬意を払わない部分ですね。一緒にメシを食いにいこうという気になりません。こんなのと文化部の人は何故昼食をいつも一緒にいくのか。慣れは恐ろしいです。

礼儀に反すると分かってたらやらなきゃいいのに、それを口にしてヌケヌケとやるのが山岡流です。冷やし中華の回の、店主を前にして「まずスープがダメだ、ろくにダシをとってない」と目の前でいうとこなんかまさにそれですね。これをなだめるのがゆう子の役なんだが、結婚するともうこんな。

接待の場で「水道の水だからくさくて」。こうなると接待なんだかやりこめてるんだか分かりません。いやな夫婦ですね。
そんな山岡も丸くなったんだなと分かるのが

山岡が場を和ませるためにおやじギャグ! かつての名言
「日本の食通とたてまつられてる人たちは滑稽だねえ!」
「ああ聞こえましたかそれはどうも!・・・感想をひとり言でいっただけなんだが・・・」
「スーパーの寿司の方がよっぽどうまいぜ」
「できそこないだ、食べられないよ。」
「30点・・・」
がウソになるような気の回しっぷり。みなさん、社会化されると言うのはこういう事ですよ! 牙を抜かれるの実例がここにあります!
初期といえば初々しいころのゆう子についてもチクリ。

男性の免疫がない・・・山岡と歩くときに腕組むの大好きなゆう子ですが実際はどうなんでしょう。いいように手玉に取ってるなあと思った時期もありますが・・・。そしてツンぶりも「みどころ」ではいい表現で指摘。

ぶんむくれ。とはいえむくれるそもそもの原因はゆう子と団社長が接近したからなんですが・・・。この時期のゆう子は3人の男を秤にかけてた悪女ですよ。
やがて結婚すると、究極のメニューに新入社員飛沢が配属。だが初対面の印象はというと・・・

ピリピリして生意気で人相も悪い、と言いたい放題です。初対面の印象が強烈、っていうのは美味しんぼキャラの特徴なので、これは当然かも。でもそんな飛沢は究極側なのに、至高のメニューの雄山にも心酔。伝書鳩化していく有様を「みどころ」ではこんな表現で。

「直接いえばいいじゃないですか」。それがいえたら美味しんぼが成立しなくなっちゃうというものです! だいたい親子で和解するのに100巻かかるって、どんなこじれっぷりだよ! あらためて「結婚するまで46巻、和解するまで100巻」は長すぎると考えざるを得ません。
中野店 岩井