当ブログにたどり着く原因となった検索キーワードを「アクセス解析」から調べることが出来るのですが、けっこう長いこと「真現代猟奇伝」で飛んでくる方が、それも複数いらっしゃいます。
いまさらいうまでもなく本作は「女子高生コンクリート殺人事件」×「氏賀Y太」という屈凶のコラボによって生まれた悪夢のような作品です。題材が題材なので、ある程度レベルの作家さんが描けばかなりのものになるのも間違いない鉄板トラウマなテーマですが、本作は氏賀Y太氏がどのような作風なのかを熟知しているこちらが読んでも、「誰だ、こんなマンガ描いたのは!」と作家自身をも恨みたくなるような怨念が付きまとっています。
かつて東映で悪役ばかりを演じた内田朝雄は町を歩いていても悪役扱いされたとききますが、この題材もまた作者を飲み込むというか、作者を善人側には到底置けないように思えます。ありていに言うとどのようなスタンスで描いても作者はバッシングにさらされる可能性があるというか。氏賀Y太氏は感情を押し殺したように淡々と描いていますが、それが正解だったのかもしれません。被害者・加害者・捜査陣・そして外部、どこに感情を投影してもこの場合はよくなかったでしょうから。
さてそんな「実は探している人は多いのだが、特殊性ゆえその情熱がなかなか表に出てこない本」のひとつである「真現代」。いろんなところからかき集めて、やっと複数冊用意できました。是非読んであーあと嘆いてください。

かきあつめた5冊がいずれも初版。再版されたのか微妙です。奥付にはこんなことが描いてあります。

・・・ちょっとこの編集部は「イイ仕事はしたが、ちょっとどうかしてる」(ホメ言葉で!)と思います。
いまさらいうまでもなく本作は「女子高生コンクリート殺人事件」×「氏賀Y太」という屈凶のコラボによって生まれた悪夢のような作品です。題材が題材なので、ある程度レベルの作家さんが描けばかなりのものになるのも間違いない鉄板トラウマなテーマですが、本作は氏賀Y太氏がどのような作風なのかを熟知しているこちらが読んでも、「誰だ、こんなマンガ描いたのは!」と作家自身をも恨みたくなるような怨念が付きまとっています。
かつて東映で悪役ばかりを演じた内田朝雄は町を歩いていても悪役扱いされたとききますが、この題材もまた作者を飲み込むというか、作者を善人側には到底置けないように思えます。ありていに言うとどのようなスタンスで描いても作者はバッシングにさらされる可能性があるというか。氏賀Y太氏は感情を押し殺したように淡々と描いていますが、それが正解だったのかもしれません。被害者・加害者・捜査陣・そして外部、どこに感情を投影してもこの場合はよくなかったでしょうから。
さてそんな「実は探している人は多いのだが、特殊性ゆえその情熱がなかなか表に出てこない本」のひとつである「真現代」。いろんなところからかき集めて、やっと複数冊用意できました。是非読んであーあと嘆いてください。


かきあつめた5冊がいずれも初版。再版されたのか微妙です。奥付にはこんなことが描いてあります。

・・・ちょっとこの編集部は「イイ仕事はしたが、ちょっとどうかしてる」(ホメ言葉で!)と思います。
中野店 岩井
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