僕たち本の買取スタッフは本の裏表紙にあるバーコードを読み取って買取をしますので、表紙の絵よりも裏表紙に詳しくなりがちです。
今回は絵柄が一見さんにはよく分からないというか、見るたびに「ああ、俺はここの仲間じゃないんだな」と疎外感を感じる裏表紙の絵柄を集めて見ました。
「総務部総務課山口六平太」58巻の裏表紙です。「トゲ!」。わかりません。笑うところなのかどうかすらも分かりません。
表紙にはバラの花を眺める六平太。なぜ裏ではいきなり恫喝されてるのか。全然分かりません。六平太ワールドを楽しむためのマニュアルが全世界人民に配布されてるんだとしたら、僕はそれを受け取ってない側なんだろうと思います。
おなじく43巻。六平太がなぜか氷漬けになっています。
こんなシーンが出てくるのか、そんな物騒な話だったっけかと思いつつ読んでみると、どこにもこんなシーンは登場しません。「六平太が理由もなく氷漬けになってたら面白いんじゃないか」と考えてこんな裏表紙にしたのであれば、ちょっとかなりな境地に達してると思われます。
六平太の読者層は40~50代くらいでしょうか。僕もあと10年でこういうのに大爆笑するようになるのかと思うと脈がトットトットと早くなってきます。
「よつばと!」で綾瀬家のお父さんと風香が「肩たたき券だけにこってる。上手いね、ハハハ」と笑うように、年をとると笑いの琴線がゆるくなるのかもしれません。六平太の裏表紙は一見スルーしてしまいがちですが、よく考えてみるとなかなかにヘンです。
こちらはそれとは方向性が違って、よく知ってるはずの世界なのに組み合わせがわからないが故に疎外感を感じるパターンです。確かにちょっと最近クッキングパパ読まなくなってはいたけどさ、こんな暴力的な機械が駈りだされてるとは思わなかったよ。 何この電ノコ? そしてこの不気味な料理は何なのか? 一応読んでみて納得はしたものの、そんなにこの電ノコ重要じゃなかったのにも少々ガッカリしました。
こちらもよく知ってるキャラ、荒岩の息子まことの親友、ミツグですが、なぜオーケストラの指揮者みたいなポージングなんでしょうか? ミツグは下品でケンカ早くて純情、幼馴染のスケが大好きという分かりやすいキャラなんですが、ポーズだけ全く意味不明です。話を読んでもこんなシーンは登場しませんし。僕が知らないうちに「ミツグの新たな展望」みたいなテキストが周囲に配布されてて、でもぼくだけもらってないような寂しさを感じますね。
ちなみにこの左にあるメニュー「ばでん」は馬のスジとアキレスをつかったおでんですが、これらの食材を都内のリアル店舗で手に入れるのはものすごく困難なのでレシピにしたがって調理できた人は相当スゴイです。僕は断念しましたから。
板垣恵介先生の「メイキャッパー」の2巻ですが、なぜ主人公の顔がミドリ色なのでしょうか。ただただ怖いです。
怖いといえば、この裏表紙。成年コミック「ポケットティッシュ嬢」(明智悟)の裏表紙です。
恥ずかしがる女性はともかく、バックには無数の坊主頭の白目の中年男性が露天風呂らしきところに足だけつかって無表情。なんなんだか全然わかりません。気持ち悪いです。不気味です。
成年コミックですからそそる絵を描く方が売上につながるとおもうんですが、何故こんな裏表紙にしたのでしょうか。ちなみに本編にはこのシーンはひとつも登場がなく、また説明もありません。
旧・司書房の本はどうにも装丁がおかしな本が多かった(松文館もですが)と記憶してますが、中でもこれは意味不明度ナンバーワンだと思います。
もっともこの場合は疎外感を感じて正解であって、逆にこの裏表紙を見て仲間意識や共感をもったとしたら、それはやっぱり超愛クラスの飛翔人であることに疑いの余地はないわけです。疎外感を持たなかった人は警戒したほうが良いかもですね。
今回は絵柄が一見さんにはよく分からないというか、見るたびに「ああ、俺はここの仲間じゃないんだな」と疎外感を感じる裏表紙の絵柄を集めて見ました。

「総務部総務課山口六平太」58巻の裏表紙です。「トゲ!」。わかりません。笑うところなのかどうかすらも分かりません。
表紙にはバラの花を眺める六平太。なぜ裏ではいきなり恫喝されてるのか。全然分かりません。六平太ワールドを楽しむためのマニュアルが全世界人民に配布されてるんだとしたら、僕はそれを受け取ってない側なんだろうと思います。

おなじく43巻。六平太がなぜか氷漬けになっています。
こんなシーンが出てくるのか、そんな物騒な話だったっけかと思いつつ読んでみると、どこにもこんなシーンは登場しません。「六平太が理由もなく氷漬けになってたら面白いんじゃないか」と考えてこんな裏表紙にしたのであれば、ちょっとかなりな境地に達してると思われます。
六平太の読者層は40~50代くらいでしょうか。僕もあと10年でこういうのに大爆笑するようになるのかと思うと脈がトットトットと早くなってきます。
「よつばと!」で綾瀬家のお父さんと風香が「肩たたき券だけにこってる。上手いね、ハハハ」と笑うように、年をとると笑いの琴線がゆるくなるのかもしれません。六平太の裏表紙は一見スルーしてしまいがちですが、よく考えてみるとなかなかにヘンです。

こちらはそれとは方向性が違って、よく知ってるはずの世界なのに組み合わせがわからないが故に疎外感を感じるパターンです。確かにちょっと最近クッキングパパ読まなくなってはいたけどさ、こんな暴力的な機械が駈りだされてるとは思わなかったよ。 何この電ノコ? そしてこの不気味な料理は何なのか? 一応読んでみて納得はしたものの、そんなにこの電ノコ重要じゃなかったのにも少々ガッカリしました。

こちらもよく知ってるキャラ、荒岩の息子まことの親友、ミツグですが、なぜオーケストラの指揮者みたいなポージングなんでしょうか? ミツグは下品でケンカ早くて純情、幼馴染のスケが大好きという分かりやすいキャラなんですが、ポーズだけ全く意味不明です。話を読んでもこんなシーンは登場しませんし。僕が知らないうちに「ミツグの新たな展望」みたいなテキストが周囲に配布されてて、でもぼくだけもらってないような寂しさを感じますね。
ちなみにこの左にあるメニュー「ばでん」は馬のスジとアキレスをつかったおでんですが、これらの食材を都内のリアル店舗で手に入れるのはものすごく困難なのでレシピにしたがって調理できた人は相当スゴイです。僕は断念しましたから。

板垣恵介先生の「メイキャッパー」の2巻ですが、なぜ主人公の顔がミドリ色なのでしょうか。ただただ怖いです。

怖いといえば、この裏表紙。成年コミック「ポケットティッシュ嬢」(明智悟)の裏表紙です。
恥ずかしがる女性はともかく、バックには無数の坊主頭の白目の中年男性が露天風呂らしきところに足だけつかって無表情。なんなんだか全然わかりません。気持ち悪いです。不気味です。
成年コミックですからそそる絵を描く方が売上につながるとおもうんですが、何故こんな裏表紙にしたのでしょうか。ちなみに本編にはこのシーンはひとつも登場がなく、また説明もありません。
旧・司書房の本はどうにも装丁がおかしな本が多かった(松文館もですが)と記憶してますが、中でもこれは意味不明度ナンバーワンだと思います。
もっともこの場合は疎外感を感じて正解であって、逆にこの裏表紙を見て仲間意識や共感をもったとしたら、それはやっぱり超愛クラスの飛翔人であることに疑いの余地はないわけです。疎外感を持たなかった人は警戒したほうが良いかもですね。
中野店 岩井