すっかりブログの更新がおざなりになってしまい、申し訳ありません。お呼ばれしたイベントで「バリバリくん」を紹介し、GWのいい気分の夕暮れを、セブン対メトロン星人の時のような陰影の強いアカダラまっ赤に染め上げてしまった岩井です。
コレ笑ってよいの?みたいにみながキョロキョロしているのが壇上からも分かり「ああー、ヤッチャッター」とカタカナで僕の頭上に吹き出しが浮かんだのが見えた人もいるかと思います。
さて、気になった画像をいくつか。
コミックスに挟まってるチラシですが、東京3大アングラコミックが「猿ロック」「新宿スワン」「IWGP」か・・・最近のアングラはみんなドラマになるんですね。ドラマがアングラなのだとしたら、じゃあメジャーは何か。これが地下なら地上はどこなんだって気がします。
アングラなマンガ探してるんですよね~と問われ、はいじゃあ「猿ロック」で、と渡したとして、本意は達せられるのか。難しいところですね。まあたしかに3作とも街に群れるヤクザやギャングが出てくる話ではあるけどさ・・・。
美味しんぼ18巻についていた帯(意外かもしれませんが、美味しんぼにも初刷り時帯付の巻はいくつかそん存在するのです)の、番宣帯なんですが、雄山でっかくないですか?
これはアニメ的表現なのか? それともリアルにおおきいのか? 山岡と雄山の二人の縮尺は微妙にあってそげですが、そうなると栗田ゆう子が小さくありませんか?
だがしかし、「雄山は大きくないと。傑物なんだから」というアニメーターの心がこの縮尺を生んだとみると、彼らスタッフは本質をわかってるよなと褒めてあげたくもなります。
ところでこの18巻というのは
生肉勝負の回なんですよね~。雄山がユッケ、山岡が馬肉のタルタルステーキで対決するやつ。時節柄この表紙もいかがなものかと思ったのですが、帯だけだとどうにも絵が映えないというかしまりが悪いので一応。
さて、話変わってこれは少年チャンピオン86年新年号の表紙の一部。
新年号っつったらアレです。ジャンプだったらお揃いのコスチューム着て、作家陣が実写でニッコリ集合写真、というのがその頃の定番ですが、高校生くらいから編集と純粋培養されたマンガエリートと、カネががっぽがっぽ入ってきて巨人のベテランみたいな生活してた古強者だらけのジャンプ連載メンバーと違って、やはりチャンピオンはチャンピオンなんだなと感じるのです。
たとえばこの表紙のレッツダチ公の主人公、瞬。ダチ公といったら吊りあがった眉、そして髪型なのかソリコミなのか分からない領域に達しているリーゼントですが、これをリアルでやろうとしたらこうなります。
まあ3次元で試みたらこれが限界だなというのは分かるのですが。何故トンファー持ってるんでしょうか。なぜゴルフん時に着るようなポロシャツなんでしょうか。髪型のお遊び感と、服装の日常ぽさ、そしてトンファー。何がなんだか全然分かりません。ちぐはぐです。
これから分かるように作者が自分の作品のキャラを演じる!という趣向なのですが、
どうにもチャンピオン作家陣というのがジャンプとは比べ物にならんなというため息が出ます。ここには写ってませんが、例によって野球のユニフォームを着る水島先生は別としても、小山田いく先生のこわばった笑顔、繊細そうな内崎まさよしのひょうげ方、そして新人作家があばれはっちゃくみたいになってる姿など、なんなのこれ!?と、ジャンプ作家陣の子供ウェルカムなムードとは反対のダラダラした雰囲気。これは子供はうれしかったのかしらん?
どう見ても本職にしか見えない松田一輝と、実生活ではホントに元暴走族の顔役だった服部かずみなんかは貫禄がありすぎて漫画家がコスプレしてるように見えない。なんだかヘンな空気になってますね。どおくまんのはしゃぎっぷりとか、何がこんなにいい年をした男たちがこんなことになってるのかと思ったんですが、
マンガの神様・手塚御大がここまでやってるんじゃあ。中堅も若手もおざなりで終らせるわけには行かないよなあ・・・と思いますね。
かつてプロ野球界では「長島茂雄ですら年棒○○万円なんだから」といって契約交渉のときに大幅アップを防がれたといいますが、同様に「手塚先生だって頭にロウソクつけて大喜びしてるんだから」といわれたら、若手はパン一になって笑うくらいはしなきゃだめですよね。
そんななか、1人だけ迎合せず、ニセの人間を登場させてお茶を濁した作家さんがひとりいます。
立原あゆみ先生は、女じゃないですよ! めっさごつい男性のはずです! まあ「本気」以前の立原先生は少女漫画家だったから、こういうのが公式なのかもしれないけれど・・・。
ひさしぶりにブログ更新しましたが、マンガとはちょっと離れて、ほんとうにどうでもいいことのみを書くブログを準備中です。ツイッターもやっていますので、是非見に来てください。
中野店 岩井