ちょっと個人的に煮詰まっていますので、ちょっと現実逃避します。
ありていにいうと「何かモヤモヤするへんなものを皆さんも見てください」ということなんですが。
口声音でタイトルをきくと「たちんぼの詩」なんていうと街娼の類の本かと勘違いしてしまいますが、野球の審判のマンガです。これって唯一のジャンルコミックかも。こんな風にヒヨッコ審判の主人公が「アウトーッ!」なんてフォームの練習するんですが
なんかどうもね、この「リラックス!」が全然力が抜けてる感じがしないのが素晴らしくいいと思いまして。
「とりあえずリラックス!って宣言はしたかんな」というか、ふつうはリラックスせよ、ってこんなリキんでいわんでしょうよう。
つぎは過去にも取り上げた
なめねこパチのぬりえの新バージョンが出てきました。
本当にネコが経ったり制服を着てるからこそ面白いのに、ハサミで切った貼ったでネコのアタマに服装をくっつけコラージュしてやりくりする子供だましのチープゆえの味わいは捨てがたいものがありますね。「ぬりえ」のフォントもいい。
で、中の塗り絵も瞳孔が開いてらりぱっぱなネコ、背景によくわからない集中線ついた、いわば「開きまくった短ランネコ」に色を塗るという、あんまり子供の情緒教育にはおすすめしかねる局面になってますね。
さっきはスルーしたけれど拍子のネコもデコヘゴ感を隠そうともしない。筋肉質なのか? 元素材なんなんだろうこれ。
次はマンガじゃなくて読み物なんですが
まあ、内容的にはありがちですよね。男子にとって、ケンカにせよ腕っ節にせよ「強い」事はどこまでいっても憧れの対象ですから、こういう専門書出てること自体は不思議でもなんでもない。ただ、中の人に絵心がないんですな。
全ページこの絵です。全ページこの調子です。この調子をいささかも崩すことなく、つつがなくこの本が終了するのです。ストイックにも程があります。
まあこういう本格的でない軽ーい技術本にそこまで何を求めるの?っていうのもあるんですが、そこにマンガ的な絵があれば吸い寄せられてみて考えてしまうというのが古本マンガ屋のダメな習性でして。「相手がひじを出してきたらこう対応する」的なパターンの解説と、釣り目の目ぇつぶった男をひたすら殴りまくる。どこがおかしいのかといわれたら返事は難しいが、ヘンなのですそれはたしかに。
「相手が頭突き出してきたらこうする」の図ですが、生首が飛んできてるようにしか見えません。
同時に手首が3つも。もはやどんな環境におかれたらこんな同時攻撃受けざるをえないのか、そこを解消した方がよいようにさえ思えてきます。人の女を寝取って借金を踏み倒し、借りた車を電柱にぶつけるくらいのことはしてるんじゃないでしょうか。護身だと張り切って突きや蹴りを出す前に、自分の生き方のせいでこんなトラブルを招いてることを先に反省すべきです。
それにしても人間はこんなに殴られているときでも冷静な判断下せるんでしょうか。「いずれもケンカ技の初歩的な応用である」とかいってるけど、そもそも実践積んでる人は護身の必要がない気もするな。
貸本マンガ、宮本ひかるです。ひばりでも描いてましたね。中はありきたりな迫害されがちな美少女転校生の秘密とは・・・?って恐怖マンガですけれども、美少女以外のそんなでもない女子に対する振る舞いのスタイリッシュさにはシビレますね。
「それならむこうへいってくれたまえ」「ぼくの考えのじゃまになる」。いまこんなこと言い放てる男子は、どっかにステータス異常があるはずです。
それにしても「うばすてやま」もそうでしたが、この当時の貸本マンガは明確にチビデブブスバカ老人を差別してるので、いまとなってはなかなかにヒヤヒヤします。僕のように差別される側にいるものにとっては心痛みますね。
さてスタイリッシュといえば、「エコエコアザラク」でしょうなあ。
と、エコエコのラストのコマ「黒井ミサ姉さんがエコエコアザラク エコエコザメラクとつぶやきながら去っていく」コマだけを集めてみました。なんかいいですよね、これ。
これね、5コマだから笑いっぽくなりますが、500コマ集めてカベに張ったりすると現代アートになったりしますよ。
そういえば黒魔術に美少女の組み合わせは露出もSM的な要素も出しやすいからか、エコエコはVシネで何作も作られていましたね。釣り目の黒髪美少女だったらみんなミサ姉になれますからね。
それにしてもちょっと前まではなんかミスったり女性としての商品価値が低くなって別展開考えるにしても、いきなりAVまで行かなくてすんだんですよ。ビデオ安売り王にだけ並ぶやっすいイメージビデオとか、背中からの尻みせ・手ブラ解禁写真集とか、ちょっとエッチなVシネとかで「アイドル」「女優」の肩書きを程よく傷つけずにすんだ時代もあったのに、いまやダメとなったら即ストリップ、即AV。それもこれもオトコがそれじゃあその程度じゃあ納得しなくなったからですね。作る方も見る方も。
ミサ姉になってズタズタにやぶけたセーラー服着て乳首のひとつも見せてればオトコどもがリモコン片手にうんうんと納得してた時代が懐かしいですな。
やれやれ、しばらくは週に1回くらいの更新を目指していきます。でもツイッターでの「更新しました」は特にしませんからご注意の程!
中野店 岩井