あんころ。 船橋若松1丁目は馬優先
小学館 ヤングサンデー 万乗 大智
北海道の牧場から船橋競馬場へやってきたおばあちゃんっ子の主人公、俊一。
地方競馬場で繰り広げられる馬と人のお話です。
俊一は元気だけはありますが所属先の大河内厩舎、は貧乏厩舎で、まともな馬は少なく
腕もいいわけではないので、調教で騎乗させてもらえるわけでもありません。
半分、騎手ではなく厩務員なのか!?と思われるような業務ばかり。
そんな俊一をみて「あんころ」=あってもなくてもいいような石ころ
なんて呼ばれ方までされてしまう次第・・・。
それでも何とか馬に乗らなければ騎手になった意味もない、と模索する中
アイドルジョッキーのこづえさんと出会い、その繋がりで1頭の馬と出会います。
何人ものスタッフをもけがをさせたアイアンフット。
出会いは最悪でこづえさん落馬で俊一共々大怪我。
体は大切に、そう言ってくれるのはこづえさんだけです。
なぜならサブタイトルにもあるように「船橋若松1丁目は馬優先」ですから。
良くも悪くも馬至上主義なのですね。
元気いっぱいの俊一でも落ち込みますね。
落ち込んでてもすごく前向きなところがいい・・・!
馬優先となるほど大切にされる馬。それもそのはず
サラブレッドは経済動物で、ただのペットではありません。
そしてその、馬の生きる権利を握るのは・・・馬主。
走らない馬、賞金が稼げない馬、暴れる馬というのは馬主、他スタッフから
嫌われ、ついぞ「処分」という命令が下されます。
勝手ですね、と言いたいところですが、馬主やスタッフにも事情はあるのです。
暴れ馬のアイアンフット、所属厩舎の無駄飯食いムーディースター。
2頭とも処分目前がけっぷち馬で、それを阻止すべく
俊一は調教をつけたり一緒に遊んだり・・・なにもかも一筋縄ではいきませんが
レース直前、能力試験のシーンでこの盛り上がり。
「この世に無駄に生まれてきたなんてくやしいじゃないか!!」
っていうセリフが最高にかっこいいです。レース前の試験でこれです。
盛り上がりすぎです。
サラブレッドは走って勝ち、賞金を積んで、実績を残すことによって生きる権利が生まれる
そんな厳しい現実をしっかり味わえるマンガです。
この感じでもっともっと話を掘り下げて、行ってほしい部分はたっくさんあるのですが・・・
これですよ、雑誌が廃刊!連載終了!!キビシーイ!!
俊一はなぜ地方競馬なのかとか競馬学校じゃなくて養成所にしたのかとか・・・
本当に気になる部分が多いのです。
続編希望なんですが、ガンダムの原稿で忙しいですよね、みたいな感じですね。
というか、一口馬主でもすごいですよね、なりたいですね、馬主・・・!
騎手も、サラブレットも、みんな命懸け。
そんな姿が明るく、引き込まれるような描写の作品です!
思わず地方競馬場に足が向いちゃうかも!?
今度のお休みは園田に行くぞー!
皆様のお住まいの地域にもきっと競馬場があるはず!中央競馬より近くで馬が走るので
とにかく馬が見たい方にはお勧めです。
あんころの舞台は船橋競馬場!こちらにもぜひ足を運んでみてください。
今回紹介のコミックは通信販売でSAHRAからご購入いただけます。
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