秋から冬へかけて、G1シーズンが到来しました!
華々しい中央競馬も盛り上がりを見せておりますが 地方競馬もいつだって盛り上がってますっ!
前回は帯広競馬場・ばんえい競馬を紹介させて頂きましたが、
今回も更に地方競馬を掘り下げてみようかと、オススメのコミックがこちら。
白泉社 田村正一 サラブレッドと暮らしています。
元々はヤングアニマルDensiにて「サラブライフ」と言うタイトルで連載されていた今作。
コミックスになり、タイトルが変わっています。 こちらは一風変わった競馬漫画で、舞台は兵庫・園田競馬場。
作者の方はなんと現役の厩務員! 馬のお世話をする方からの視点は凄く新鮮です。
厩務員、と言うお仕事は担当している馬とつきっきりで 出場が決まっているレースに向け
日々色んな形で ひたすら奮闘するというかなり過酷なお仕事・・・。
おとなしい競走馬ばかりだととっても楽なんだと思いますが、 作者である田村さんの担当馬の一頭はこちら!
サイレントウィナー・・・こわい!!
ギャグ調にかかれてますが、やはり怪我もする仕事です。
ではなぜ、この仕事が続けられるのか、という答えはこちら
この視点は、本当に新鮮でした。
騎手視点でも、観客視点でもない、日々馬と向き合っている人の視点です。
このように特殊な視点から数々のエピソードが語られます。
・そのだに新人ジョッキーがやってきた!!
新人ジョッキーには優しく応援しよう!?
・サイレントウィナーがあらぶる時・・・!!
それは走るとき!!でも騎手が大変な事に・・・。
・レースで負けるときもある。
レースでも負けても、挫けず、次のレースを向かう。
負けたら悲しいけど、悲しさや悔しさをバネに、成長していく姿が描かれています。
・担当馬への思い入れ・・・
9歳と言うこともあり、馬体的にはきついところもあると思いますが
田村さんの愛情の深さやサイレンへの信頼がうかがえるエピソードです。
上記のような素敵なエピソードがちりばめられた本作・・・そのだファンの方なら
あれ、このエピソードって・・・?この勝負服は・・・あの騎手!?
なんて深読みしつつ、楽しめるかもしれません。
背景もそっくり!個人的にはそのたん出してほしかった、なんて思っちゃったり。
小ネタが多いのも競馬漫画の醍醐味でしょうか・・・。 元ネタを思いつつ、読んでみてください。
・番外編・そのだのアイドル「マコーリー」
ちゃんと書かれてます、そのだの愛されし誘導馬マコーリー。
そのだファンの方ならもちろんご存知! そのだけいばのご当地キャラ・そのたんのモデルとなった誘導馬です。
そのマコーリーは残念ながら16年9月で亡くなってしまっておりますが
先日、園田ではマコーリー記念というレースが一周忌イベントとして行われました。
写真展が開かれたり、一頭の馬が多くの人に愛されているということが伝わる出来事でした。
最後に、このコミックではギャグや暖かい話だけではなく悲しいエピソードも書かれています。
競走馬とは・・・と、ペットではないということを理解しつつも 割り切れない部分もあります。
仕事として直に触れ合う厩務員さんならなおさらだと思います。 ただただ悲しい話を描くのではなく、
厩務員さんの視点から見る パートナーとの別れ方も必見です。
競走馬との間の愛が溢れる1冊となっています。
SAHRAでの通販はコチラ 「サラブレッドと暮らしています。」
グランドカオス 高井
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