月並みですが、2016年も弊社および「SAHRAの本棚」をよろしくお願いします。
中野店のゴロツキ漫画担当の小泉です。
2015年はメシ漫画及びデスゲーム&サバイバル系漫画の盛り上がりが激しかった年だと記憶しています。
また、映画「SAW」の様な一定の空間で物語が展開していく作品も多く、
そんな中「good!アフタヌーン」で2015年に始まった漫画「U12」(Under Twelve)の話をしましょう。
(極力グロ画像は排除しています)
発行:講談社
著:闇川コウ
これは混迷する日本の何処か、
格差社会の肥大化した負の部分が成熟しきった膿かなんかの為に捧げられる贄の物語。
人権を奪われた12人の少女の獄中サバイバルが始まります。
「お楽しみ会」と称した監獄で定期的に行われるイベントで、当選した囚人には自由が与えられ、
その30分の間は何をしても不問とされる・・・
少女たちはただただ性犯罪者達の慰み物になってしまうのか、はたまた・・・
そう簡単にはやられねーよ!というわけで、
チュートリアルやられ要因の受刑者102「白鳥麗一」くん。
逆に、こちら(少女側)から攻めても構わないのだね!
尖った縦笛を武器に主人公の千代田かなめ、いざ参る!
落ち着いた表情と決め台詞です。
(実はこのセリフは単行本の帯にも書かれていましたが、ネタバレを防ぎたかったので外しました)
灰原哀か?っていう位の達観した様子は、絶対何かの薬を飲まされて子供にさせられた筈!
参考画像:灰原哀(名探偵コナンより)
この「お楽しみ会」が囚人12人を満足させるまで行われるという事ですが、
何か説明にミスリード的なものも感じさせつつも、物語は続きます。
更に、権力者の何らかの意図があって作られた施設・法律であると匂わせます・・・
VHSで初めて映画のバトルロワイヤルを見た気分にも似ていて、はっきり言って見る人が見たら単なるグロより胸糞悪いのは確かだし、
何か得るものがあるか?と問われたら個人的にも限りなく「NO」なんだけれど、
現実世界の限りなく限定的な一部分を疑似世界へ投影していると思われるかのように仕立てられていて、
子供を捨てた親、加害者を守ろうとする法律や権力を使って振りかざす大人、言っている事とやっている事がちぐはぐな大人、
弱者を見捨てる大人、本当にろくな大人がいない世界は現実とも相違得ないのではないのだろうか…とか、
「地震」「人権」「死刑制度」「政治」「国家」
伏線らしきワードや舞台装置がどうしても何かを想起させてしまう想像と創造のミックスが、
漫画読みの純粋な怖いもの見たさな好奇心を刺激していきます。
「続きが気になる!」っていうのが物語の、そして漫画の本懐なのではないでしょうか。
作中でのラスボスを意味付ける「3人」というワードが1巻で登場し、その内の1人が1巻で登場しているあたりで、
「U12」、既にこの物語の結末はラストまで決まっているはずだと見受けられます。
ちなみにラスボス?の1人だと思われる囚人番号002。
薬で人間から人形を作りだすタイプの変態さんです。
ぜひとも闇川先生(ん?若宮弘明先生?YAMIKAWA←→WAKAMIYA)には少女たちに救いと希望のある結末と、
大人共には誠意ある制裁を用意してあげて欲しいです。心からそう願っております。
(続きの話をすると少しずつ団結していく少女達の輪を乱すシリアルキラーの少女も登場。こちらは2月に発売される2巻に収録されます)
もちろんYESロリータでもNOタッチ!ですよ!
最後に1つ付け加えて、先日居残りをしていた少年スタッフSぐちさん(まだ「U12」読んでない社員)に
「…どの子がタイプ?」と洒落で質問した所、千代田かなめ(主人公)を指差したので
「アンタ!返り討ちに遭うよ!」という会話がありましたので、ここに記しておきます。
闇川コウ先生の「U12」はこちらから。
若宮弘明先生のジト目女子、ちょっとH&ギャグが見たいという方はこちらから。
「僕はやっぱり灰原哀!」な方&名探偵コナンを読みたくなった方はこちらから。
(中野店/小泉)
中野店 小泉
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