家族旅行で初めてディズニーランドに行った日、まさかの休園日。
昔は休みもあったんですよ。そんな苦い想い出が僕の80年代。
そしてなんか来てるらしいですよ80年代ブーム。
てな事で、今回は80年代MIXな山田参助の新刊紹介です。
『山田参助の桃色メモリー』
著:山田参助 BEAM COMIX
2016年10月24日発行
帯には「あなたの知らない山田参助。」
現在進行形の山田参助と言えば、初一般青年誌・初長期連載作品で漫画賞にも輝いた戦後バディ作品の『あれよ星屑』が第一線で、
それに続く形でまだ単行本にはなっていませんが、リイド社「コミック乱」にて連載中の『ニッポン夜枕ばなし』です。
その人気が過熱すればするほど、過去の単行本がどんどん高騰して、2008年に古川書房から出た『ラムネイッキ』に至ってはもうよく分からない次元・・・
完全にコレクターアイテムになっちゃってる現状で、自分の家にも「単行本になるまでは保管しておこう」って雑誌が山ほどあるので、
片づけの機会も含め、供養なんて言ってくれてますが、まとめて読める様にしてくれた流石コミックビーム!!
山田参助!最高!そして読もう!コミックビーーーム!
全編BLゲイ無しエロ漫画主体ですが、80'Sよろしく「レディース」「エアロビ」「アナログ家電」「竹の子族」「金〇先生」
等のテイストが散りばめられ、表紙のぽちゃタラコ唇女子もノリノリで、作品の全体的な内容自体も明るくビッチ感も読後の影もあんまりなくて、
そこも◎な「ぴちぴち症候群」全10話、「初期作品」5作品、「好色三人男」全6話、「破戒僧勃念の風俗因果応報」、「人生の水たまり」という作品で構成されています。
一番に伝えたいのが、山田参助の描く色んなタイプの女の子が逐一可愛いっ!
(ここ重要!田亀先生における幼女と同列以上の衝撃!!)、
そして男も男で、何にも考えてなくて「ヤリタイ!ヤリタイ!」もんもんした気持ちも全開で、お母さんに手紙を書かない玄太郎さながらのドロドロさも無く読み心地も爽快です。
最後に収録されている「人生の水たまり」では、ちょっとずつ登場人物の奥行も見え始め(風俗誌なのに話の最初に離婚を切り出される男が登場するというぶっこみ具合)、
70年代の劇画から大友克洋、映画の話、西原さんとの接点など、創作のヒントが垣間見えるインタビュー構成と、
単行本化に懸ける「コミックビーム」の本気が見て取れます。(サービスカットとしてオジサンにはちゃーんと脛毛もありますから安心してください)
掲載が実話誌というちょっと日陰なステージをいい事に、
拾えるところだけでも明らかに「やまだないと」「わたせせいぞう」等々のオマージュ。
単行本になると、こういった遊びの部分が冷めて弱まってしまうものですが、
「細いようで太く、太いようで細い繊細な線」が全て許されるというか、全てかっぱらっていってしまう。
魅せてくれます。読ませてくれます。引っ張っていってくれます。山田参助作品からはそんな魅力を常々感じます。
80年代(90年代も)をMIXしただけでなく、女の子の髪の毛がトーン一色だったり、塗り忘れていたりと茶目っ気もありつつ、
ぜひ、ゲイコミックという括りで山田参助作品の二の足を踏んでしまった方もぜひ、お試しあれ。
…と書いている矢先、タイムリーに加納梨衣の「スローモーションをもう一度」1巻が発売…
あちらこちらから甘酸っぱさと80年代が追っかけてくるぜぇ~
(担当:小泉)
山田参助作品はこちら→http://qq4q.biz/zkHp
やまだないと作品はこちら→http://qq4q.biz/zkHx
わたせせいぞう作品はこちら→http://qq4q.biz/zkHA
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