「孤独のグルメ」「犬を飼う」「神々の山嶺」等々、今や国内外でも知らない人はいない、
と言っても過言では無くなってきた谷口ジローの単行本から1つ、とある話を取り上げたいと思います。
『西風は白い』1984年 双葉社発行
この単行本短編集で構成されており、奥付の初出一覧を見ると収録されているのは
「増刊ヤング・コミック」「漫画アクション」「漫画パンチ」、
そして今回説明したいのは「漫画キック」という雑誌に掲載されていた「犬の日」という漫画です。
(パンチがあったらキックも出てくるあたりが1970年後半の劇画誌の氾濫っぷりを表しています)
簡単にまとめるとこんな話です。
場所は現代日本。関東圏を発端に犬が人間を襲う事件が頻発する。そしてそれを追い求めるジャーナリストがいた。
取材を続けていくうちに、最近テレビを見ていると具合が悪くなると言う女性に突き当たり取材を試みるが、
まさにその時暴徒と化した犬の群れが一斉に人々を襲い始めた…と話は続き、
最後のページはまさかの結末。(画像は張りませんよ!)
捻りが利いてて「ああ無情」な気分になります。
お尻可愛いです。
そもそもサブリミナル効果とは?という方の為に説明しますと、
放送の一部に意図的にカットされた画像を差し込むことで潜在意識にイメージを埋め込む事が可能になるものです。
(この効果を利用して某清涼飲料水メーカーの売り上げが上がったとか…)
シュワシュワっとするやつ
年代から言って90年代からのバンド・デシネ以前の谷口ジロー作品も、今なお続く膨大な知識量と資料により書き込みと、
(当時の)現代文化との融合は今改めて読み返しても斬新さが際立っています。見かけたらぜひ一読を。
他、収録されている作品も全体にハードボイルドな雰囲気を醸し出す作品が多いので、
「犬」「熊」「山」という単語や、続く80年代の狩無麻礼作品が好きな方にもお勧めいたします。
谷口ジロー作品→http://urx2.nu/uOBx
(担当:小泉)
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