中野店の黒田と申します。
年末で忙しくなってきましたね。
皆さんも忙しい時に流れる脳内BGMみたいなものが一曲はあると思うんですけど自分の場合は断然キングギドラの「平成童子」ですね。
まぁ所謂ラップなんですけど、途中の歌詞の「関羽が来たぜもう大丈夫 一騎当千 五虎大将軍」のパワーワード感が素晴らしいですね。
個人的声に出したい日本語5年間単独王者をひた走っておられます。いや関羽は中国人ですが。
そういうわけで自分は忙しさを自分の脳内で勝手に関羽で計っており、今日は5関羽ぐらいだな?とか勝手に納得したりしているわけです。
皆さんの脳内の関羽、本日はいくらぐらいでしょうか?
・・・とまあそんな事はさておいて本日の漫画の紹介です。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」がその名の通り電撃的アニメ化決定、一話先行公開とものすごいスピードで展開されたのには驚かれたファンも多いと思います。
思えば15年は富野監督自ら指揮をとった「Gのレコンギスタ」をはじめ、例年にないほどガンダム作品が発表されファンを喜ばせた年となりました。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」は、「MOONLIGHT MILE」などで著名な漫画家太田垣康男による漫画で、今までガンダム作品と関わりが深いとはいえなかった小学館、
スペリオールという隔週雑誌から連載が始まったことで大きく話題になりました。
もちろん太田垣康男の持ち味であるハードシリアスなSF描写や緻密で硬派な描きこみを最大限活かされており、常に緊張感の漂うスパルタンな物語もあって、新たな宇宙世紀のストーリーとしてファンを沸かせました。
そんな太田垣康男作品の中にはロボットアクション物があり、それが今回ご紹介させていただく作品「東方機神傳承譚ボロブドゥール」となります。
こちらは双葉社から1巻完結で刊行されたコミックで後の「FRONT MISSION」シリーズや機動戦士ガンダム サンダーボルト」などとは異なり原作のないオリジナルの作品になります。
この作品の特徴はなんと言っても繊細で豪快な筆で描かれるアクション!
またロボット作品としても珍しい仏教文化を取り入れたアジア系のロボットアクションとなっており一般的なロボットデザインとは一線を画する異形のデザインも相まって他に類似性のないロボットアクション物となっています。
もちろんSFにはとことん拘る太田垣作品ですので、人々の文化や生活、テクノロジーが臭い立つ濃度で描き込まれています。
ロボットアクションということで他の作品の様なハードSF要素や陰鬱な張り詰めるような雰囲気の作品ではなく、漫画的な娯楽性に溢れた快作となっており、一巻完結ながらストーリーも綺麗にまとまっており手に取り易い一冊となっております。
太田垣作品の中でも他と違ったスタンスの作品とも見れる作品ですが、後の「FRONT MISSION」シリーズに繋がる残虐描写も多く見られておりこの作品が大きな転換になったと見ても良い作品です。
それだけでなく「機動戦士ガンダム サンダーボルト」でも見られる、主人公が体の一部を失いながらもロボット操縦する描写やジオンと連邦の対立に代表される持つもの、持たざるものの対立と、持たざるものの力の獲得など作品を構成する多くの要素が類似していることが分かります。
そういった意味で太田垣作品の中にもいまでも「東方機神傳承譚ボロブドゥール」は息づいていると言えます。
あ、でも「MOONLIGHT MILE」序盤の様に毎回SEXしまくったせいで「宇宙開発=SEX」というような誤まった認識を埋め込むような破廉恥な描写はそんなにないのでご安心を!(?)
というわけで「東方機神傳承譚ボロブドゥール」の紹介とさせていただきました。
この作品、1巻完結ながらB6版だけでなく文庫版もでておりコアな人気が窺い知れます。
どちらも一冊で読めますのでお好きなほうをどうぞ・・・
《 今回紹介のコミックスの通信販売はこちら 》
双葉社 太田垣康男「東方機神傳承譚ボロブドゥール」はこちらから。
他の太田垣康男作品はこちらから。
中野店 黒田
1週間のアクセスランキング
カテゴリ
- お知らせ
- 中野店 (54)
- コンプレックス (8)
- 渋谷店 (12)
- サーラ (6)
- 池袋店
- 宇都宮店 (1)
- 札幌店 (9)
- 名古屋店 (12)
- うめだ店 (6)
- グランドカオス (8)
- 福岡店
- 小倉店
月別アーカイブ
- 2018年12月 (6)
- 2018年11月 (8)
- 2018年10月 (6)
- 2018年5月 (21)
- 2018年4月 (25)
- 2018年3月 (23)
- 2018年2月 (23)
- 2018年1月 (29)
- 2017年12月 (29)
- 2017年11月 (27)
- 2017年10月 (27)
- 2017年9月 (28)
- 2017年8月 (29)
- 2017年7月 (28)
- 2017年6月 (25)
- 2017年5月 (31)
- 2017年4月 (29)
- 2017年3月 (14)
- 2017年2月 (12)
- 2017年1月 (30)
- 2016年12月 (30)
- 2016年11月 (27)
- 2016年10月 (25)
- 2016年9月 (30)
- 2016年8月 (30)
- 2016年7月 (29)
- 2016年6月 (28)
- 2016年5月 (29)
- 2016年4月 (27)
- 2016年3月 (28)
- 2016年2月 (25)
- 2016年1月 (29)
- 2015年12月 (27)