テレビゲームの話になりますが「サウンドノベル」をプレイしたことはございますか?
スーパーファミコン世代の自分にとっては、流行ったなぁと思いつつ実は完全クリアしたのはここ数年になってからでした。
BGMや背景を見つつ、小説のように文章を読み進めながら、ゲームブックのように分岐を楽しむ。それがサウンドノベルです。
さて、ここからが本題です。
こういったゲームタイトルが小説化することは昔から多々ありましたが、分岐が存在するゲームですのでエンディングも複数あります。
そんな時に悩むのが「ちゃんとエンディングをむかえているのか」「どの結末になるのだろう」といったラストの演出。
ゲームをクリアした上で読む側からしたら、それ相当のハードルを期待してしまうものの期待通りの作品に出会う事は案外少ないものです。
「ならば逆に、面白かった小説からゲームに入ったっていいじゃないか!」
そんな逆転の発想で、今回の1作をご紹介させていただきます。
なお、途中からゲームをクリア済みの方へエンディングの説明をしております。ゲームを未プレイの方は途中の注意文までで止まることをオススメします。
北島行徳「428~封鎖された渋谷で~」
元々はWiiのソフトでプレイヤー評価で初めて満点を出した異例の作品でした。その後PSP・PS3版も販売されています。
渋谷4月28日
誘拐事件、爆発、出版社の危機、謎の追っ手。それぞれの事情を抱えた人々の視点で物語は進み、分岐し、物語は一つの大きな事件に繋がります。
小説版では本編メンバーそれぞれの視点で章が切り替わり、ゲーム同様同じ時間のキャラクター達を同時進行で楽しむことになります。
イラストはゲーム(実写)とかなり違うものの、タマの描写がやたらとアグレッシブルで見所。
全4巻のためかなり早足にはなっていますが、本編シナリオの北島氏が担当しているためキャラのブレが無く台詞が熱いです。
北島氏といえば「かまいたちの夜」などゲームシナリオの大御所。未プレイの方も別のゲームで出会っているかもしれません。
では、ここからはエンディングのお話です。
未プレイの方またゲームプレイ中の方はネタバレにご注意下さい。
428にはバットエンドが大量にありますが、スタッフロールの付くエンディングは2種類あります。
いわゆる「ノーマルエンド」「トゥルーエンド」です。
最大の違いは大沢さん(父)が撃たれるか。
正直、担当は大沢さん視点で終わるこのノーマルエンドの表現もけっこう好きで、小説だからカットされているのかなと思って読んでいました。
しかし、
この小説の大沢さん(娘)はトゥルーエンドの行動をとるものの、大沢さん(父は)ノーマルエンドを迎えます。
ではどうなるのか?
実は小説でしか読めないその後の話が入っています。
ちなみに、ゲーム内でその後が分かるのはアニメ版のカナンに繋がる御法川さんのみ。他のキャラクターのその後はやはり気になりますよね。
そして大沢さんの安否も気になりますが、あの二人のその後も気になるもの。
アッチッチな関係になっているのか。
それが、小説なら全部入ってます!
担当が読んだ時は「美味しいとこどり」ってこんな状態なんだろうなとニヤニヤしながら思いました。
さらに、小説オリジナル要員として、ゲーム本編で御法川さんと最後に駆けつけたり途中の取材で喧嘩した劇団員視点のストーリーが入っています。
ゲームの知名度のわりに小説が読まれていない勿体無いタイトル。この機会に久々に4月28日の渋谷に浸かりませんか。
以上、ご紹介はしぶ…ではなく宇都宮店の滝田でした。
宇都宮店 滝田
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