悪い表現になってしまいますが、世間には流行りジャンルがあります。
今では異世界に現代人がやたらと来ますし、若い子がやたらと生き残り頭脳戦を繰り広げる時期もありました。
そんな中で担当が今熱いなと思うのが
「現状維持で見守りたい関係」の漫画です。
具体的には、恋愛と表現していいのか分からないけれど家族とは言い切れない人間関係に幸せを感じるけれど
いつか展開に変化が訪れてしまうかもしれない。でも読者的には「今を見守りたい!何も起こるな平和でいて!」と物陰から見守りたくなる
変な話、山場がこなければと願ってしまう作品です。
起承転結を土台にして、売れないとアクション漫画に方向チェンジする都市伝説が蔓延する中であえて何も無いことを願う。
いままでの日常ほのぼのとも違う、切なさと幸せの均衡がスレスレに保たれた世界だったりします。
「物陰から見守りたい」と表現したのも、触るどころか読者の存在に気付かれたくないと言いますか、とにかく「今のまま」を楽しむジャンルなのです。
最近ですと「私の少年」や「姉なるもの」のような切なさに傾きが大きい作品や、
「猫のお寺の知恩さん」「恋は雨上がりのように」のように恋愛だけれど今の状態のまま見守りたい作品もオススメです。
そして、担当が特にオススメなのがこちら
里見U「八雲さんは餌付けがしたい。」
夫を亡くし、大好きだった料理も楽しくなくなった八雲さんは、ある日をきっかけに
アパートの隣に一人暮らしする高校球児・大和くんの晩ご飯を作るようになる。
ご飯でつながる不思議な関係が八雲さんの生活を彩り、
大和くんの元気になる。
最初は「ごはんものブーム」だもんな...と思っていた担当ですが、もうそんな思いに千本ノックさせたい良作でした。
人の死が入ると暗い内容になりがちですが、それでも明るい八雲さんの笑顔に癒され、
今を楽しむ姿にワクワクします。
何より八雲さんが可愛い!!
成年向けのようないつも完全に可愛い!ではなく、
いつもダサイエプロンだったり、ふとした表情や言葉がすごくキュンとするんです。
あざとさの無い、このふとした瞬間というのがたまりません。
そしてそれにドキッとする初心な少年のリアクションに共感するわけです。
ちなみに最新4巻ではカバーを外した本体に描かれたおまけ漫画にて、スクエニ出版だから出来た某国民的ゲームの感想が描かれています。
こその女の子キャラ(一名は心は乙女)が可愛い!最後に書かれた思いは、担当もまったく同じ事をしていたので共感しかありませんでした。
雑誌派の方もおまけ漫画のために単行本を買う価値ありますよ!
ウェブ通販はこちらから
以上、担当は1巻を読んだ日はとにかくハンバーグが食べたくなったタキタでした。
宇都宮店 滝田
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