近年増えているグルメ漫画に、女子アウトドアが乱入です。
新潮社「山と食欲と私」信濃川日出雄
私事ですが、担当はキャンプが苦手でした。
別にどこでも寝られるうえに虫も大丈夫なはずなんですが、
子ども会のキャンプが、キャンプ場でコンクリ詰めになった焼死体が発見されて中止となり。
キャンプをするきっかけを失ってしまい、
田舎で山に囲まれて暮らしていたからこそ、無理に山にキャンプする用件も無く育ってしまい
書いているとどんどんネガティブになりそうですが、
要はキャンプの楽しみ方が分からなかったんです。
だからこそ、この作品を読んで「登山って食事を楽しみにして良いんだ」と驚いたんです。
登山未経験からすれば、登山中は荷物を最小限にしなければいけないし調理器具だって限られてしまう。
水だって限られているし、普段と火力も違う。
…と、思っていたんですが。最近のアウトドア器具って効率化と軽量化、機能性が合わさってめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。
そして本作では、実在する器具が多数登場。
全てが名前つきで解説されるわけでは無いので、詳しい方なら端に描かれたさりげないアイテムにこだわりを見抜けるかも。
特にスウェーデンの飯ごう「メスティン」の回は注目。
この飯ごう、米や水の計量や火の通り方など飯ごうとしての魅力は勿論
実際に使われている動画などを色々と見ると蓋をフライパン代わりにしたり、鍋として使用するなど昔からよく見る飯ごうの深さでは実現しにくい使い道が多々あって
使い道を開拓しながら料理する。なんて楽しみもあるんですね。
これではメスティンの宣伝になってしまうので本編の話に戻りますと、
1巻では主人公・日々野鮎美がメスティンを買って、初の炊飯が掲載されています。
この時の、炊飯中の鍋の上で缶詰を温めるシーンが細かい!
さらに2巻では担当も家で実食しましたポンカス丼(本当に美味しかったです)の作成と、さらにこのメスティンを蒸し器にして肉まんを蒸す回が待っています。
また、炭水化物の摂取をコントロールして体力を維持するカーボローディングなど登山自体もガチなものなので、登山に興味を持った方もまずは漫画から入ってみてはいかがでしょう。
制限される世界と思っていたはずが、この漫画で食を楽しむワクワクに変わりました。
そんな新たな面からの出会いを、この1冊で味わいませんか。
なお、出てくる料理が本気で美味しそうなものばかりなうえに、食べっぷりが良いもので
飯テロ指数も高い漫画ですのでご注意下さい。
通販ページはこちらになります
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以上、担当は宇都宮店の滝田でした。
宇都宮店 滝田
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