秋田書店 しもさか保 0の聖書 全3巻
筋肉バトル漫画の最高峰「北斗の拳」
このマンガに影響を受けた作品は計り知れないですが、少年チャンピオンコミックスにも ありました。
その名も「0の聖書」(ゼロのバイブル)
軍事帝国軍なる悪者の軍隊が支配する荒廃した街。
胸に十字架を背負った男が暴虐の限りをつくす敵(帝国軍)を拳で叩きのめす...
この設定だけでゾクゾクしちゃいます。
まず、主人公「不動零」の過去が壮絶! 幼き日に帝国軍に神父の親を殺され、鋼鉄の十字架を胸に焼きゴテのように 貼り付けられます。
胸に十字架!?
北斗七星の星座を上半身に刻まれたケンシロウに匹敵する痛さとインパクト。 お分かりだと思いますが、十字架と名前の零(ゼロ)がタイトルの「0の聖書」にかかっているようです。
この感じ。 北斗は「マッドマックス2」に影響を受けて世界観やキャラクターを構築したのは有名ですが その世界観をさらにパクるとこうなるようです。
なんだか車はジープオンリーなので悪者感が薄いし、 ジャギ風の雑魚キャラの仮面がちとチープです。
大きいリン?登場。
小さいリン?もいます。
ここで、主人公零の凄いシーンを一つ紹介。
仕掛けの罠(槍)が二の腕を貫通して身動きが取れなくなる零。
なんと、横にスライドして肉ごとえぐり取り脱出するのでした! 腕の肉は半分近く無くなりプラプラの状態。
敵の髪の毛(長髪)をバトル中に一本頂戴し、なんと戦いのさなか 縫合し元通りに直しちゃいました。
これは流石に本家(ケンシロウ)も出来ない芸当。
最後は胸倉に一発。
背中から内臓ブシャー!壮絶なパンチ力です。
これも凄い☆
「ピャンチのスピーロが倍化ひた!!」
訳「パンチのスピードが倍化した!!」 頭蓋骨グチャー!
パンチをくらった直後、絶命寸前のパンチの解説。
両親を帝国軍に殺され復讐の鬼と化した不動零
「おれは救世主(メシア)じゃない」
「復讐のために神を捨てた男なんだ...」
「このおれの聖書(バイブル)に...神はいない!!」
と無慈悲に帝国軍の命を奪う姿に市民からは「悪魔」呼ばわりされてますが、 やはりケンシロウのように深い愛を持ち備えているのです。
リン似(小さい方)の少女と復讐の旅へ。(1巻/完)
そして、特筆すべき点として しもさか先生の筋肉描写の特長は腹筋なんですね。
普通割れ目を強調して描きたいはずなんですが、カケアミで黒く塗りつぶされております。
胸板の厚さを強調する為の作画テクニックなのか?
真相はわかりませんが、この腹筋はしもさか保© で間違いなさそうです。
零の両親を殺した帝国軍の主要メンバー13人をやつける為、物語はスタートし
1人また1人とターゲットを 見つけ葬りさっていくのですが...
第15話。リベンジ15「間一髪!!の巻」
で何と!打ち切り。
単行本全3巻。未完。
残り9人。まだ4人しかやつけてない!?
そして、新キャラ黒田ミサキ少佐が登場したところで 終わってしまいます。唐突すぎる...
最後に 作者のしもさか保先生の著者近影です。神風の日の丸ハチマキをして握り拳のポーズ。
ファミコンの「マイクタイソンパンチアウト」の「ピストン本田」似の漢です。
1巻のコメントで「10巻、20巻目が出るようにガンバリます」とありますが、叶わずでした。 続編を読みたい!
通販はこちら
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