もう1月中旬ですね。早いもんです。
雪の国、札幌店の田村です。
かれこれ、少年スタッフになってから数年経ち数々のマンガを目にしてきましたが、今だに「こんなマンガ見たことない」というのに遭遇します。
そんな中から最近、個人的に特にグッときた本をいくつか紹介したいと思います。
SAHRAの本棚ならぬ、SAPPOROの本棚。
担当田村の裏BESTコミック2017といったところでしょうか。
山崎匡佑「旭鷲山物語」
いきなり、年末話題になったニュースに便乗して放り込んできてヤラしいわ〜と思いますよね。
そうなんです。 横綱日馬富士による「貴ノ岩暴行事件」に関連してるんですね。
旭鷲山は元小結のモンゴル出身の力士で、現在モンゴル相撲協会会長と、日本におけるモンゴル人力士のパイオニア的存在。
今回の暴行事件で関係者として来日され、日馬富士と実は話をしていなかった云々で話題になった人です。
見返しの部分に大きな手形('印刷)が。作り凝ってます。
この旭鷲山の若き力士時代を描いた相撲漫画なんですが、冒頭を少し見て見ましょう。
旭鷲山の誕生日。飲み会の席です。
すでに嫌な予感がします...
予感的中!先輩力士に理不尽な暴行を受け、まさに血だるま状態。
ボロボロになり、己の境遇に天を仰ぎ嘆き悲しむシーン。
もし「貴ノ岩物語」があるとしたら、「あの」問題の場面とリンクする事間違いなし。
そして貴乃花親方はその物語さえも隠そうとするのか!?
悪いイメージを先行して紹介してしまいました。(でもホントに冒頭からこれなんです)
しかし、厳しい相撲の世界で若きモンゴル人力士が苦悶しながらも華を咲かせる青春相撲物語なんです。
一つ気になるのが、現在、元旭鷲山のモンゴル相撲協会会長室にある本棚(もしくは実家)に
この本はささってるんでしょうか?スゴく気になるのでご存知の方いましたら是非一報ください。
岩村俊哉「丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!」
丹波哲郎の代表作。 「死んだらどうなる?」を視覚化したヒット作のコミカライズ版。
死後の世界を分かりやすく教えてくれます。
天界の住人がRPGみたいで、表紙がゲームのパッケージに見えてきます。
昔見た映画はもう忘れてしまいましたが、異様に怖かった記憶があります。
「ホラーオカルト競作大全集 vol.7」
ある日、札幌店の沼の住人佐藤クニさん(海馬担当)に面白いモン入ってきたと渡されたのがコレ。
ホラーでお馴染みの御茶漬海苔や、えんどコイチの短編が読めるのが魅力ですが、特にグッときたのが、
加藤雅基「冷蔵庫」
サイケホラーの決定版!! →キテますね。
ゆうきまさみや大友克洋に影響を受けたのか、絵がしっかりしてて引き込まれました。
調べてみたら、唯登詩樹の別名でした。 ビックリ!
引っ越したアパートには元住人が置いていった冷蔵庫があり、中には謎の肉がギッシリと入っている...
大友克洋「ショートピース」収録の短編で、人肉を冷蔵庫で保存して食べていく男の話を思い出す、日常に忍びよる系のホラーです。
そして、巻頭もまた良いです。
高橋有紀「ウェルカム・トゥー・ザ・ジャングル」
「バナナフィッシュ」のホラー版といった趣。こちらも抜群に絵が上手い。ページを捲るとすぐ目が止まってしまいます。
川崎三枝子「魔女料理」
滝沢解原作、川崎三枝子作画のハード劇画。
滝沢解といえば「女犯坊」ですが、女犯坊といえば、ふくしま政美です。(連想ゲーム!?)
僕が昔、ふくしま政美氏のアシをしてた頃、 「川崎三枝子はアシスタントが何人も後ろにいるのに(作画中)
ところ構わずデカイ屁をする豪快な女傑だ」というようなニュアンスで逸話を耳にした事があります。
それを聞いた時に、だから女性なのにこんなにも力強く迫力ある絵を描けるんだぁと勝手に関心したものです。
最後にこの記事の書きかけをチラッと見た佐藤クニさんが、探偵ナイトスクープの小ネタパラダイスみて〜だな!
と言われて「確かに!」と納得してしまいました。
いけね。「魔女料理」内容まったく触れてなかった...
以上、今年も宜しくお願い致します。
担当田村
札幌店 田村
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