おはようございます。うめだ店の山本コウです。
このブログを読むような皆さんは、それぞれ好きな漫画があると思いますが、その漫画を好きになったキッカケ、瞬間、というものを覚えていますか?
気がついたら好きになっていた、という向きも多いと思います。
中には、最初は何が面白いか分からなかったものが、気がついたら好きになっていた、という場合も。
印象的な一コマで好きになった、というものもあります。
自分にとって施川ユウキ先生の漫画は、まさに「印象的な一コマでどっぷりハマった」作家になります。
その一コマというのが、秋田書店「がんばれ酢めし疑獄!!」の中のこの(↓)一コマ。
それまで毎週週刊少年チャンピオンで目を通していたのですが、いわゆる不条理系四コマに近い作風があまり合わず適当に読み流していたのですが、この一コマ漫画がツボにハマってしまい、以後読み続けています。
不条理系四コマ、と先に書きましたが、あえて不条理系に分類できるのは「酢めし疑獄」くらいで、施川ユウキ作品のキモは「言葉遊び」や「言葉のやり取り」の類だと思います。
たとえば、この度めでたくアニメ化が決まった一迅社「バーナード嬢曰く。」(通称「ド嬢」)は、高校を舞台に読書に対するスタンスを語った漫画。
実在の本が作中いろいろ紹介されるのですが、紹介のされ方が面白い。ひとつの本を「こういう読み方で読んだ」といった感じで紹介されています。1巻の表紙とかが分かり易いですよね。まさにこんな感じ。
たとえばグレッグ・イーガンのハードSFの回だと、内容がどうこう、ではなく、「何が書いているかよく分からないが、多少分からなくても面白い」とバッサリ。
この「ハードSFを読むうえでのリテラシー」ってのは非常に大事な感覚だと思います。
「言葉遊び」が作品に昇華されているのは「サナギさん」(秋田書店)なのですが、今回はあえて施川作品の中でもあまり話題に挙がることのない「ツモっ子どうぶつの森」(竹書房)を最後に紹介したいと思います。
掲載誌が「近代麻雀」ということで、森の中でどうぶつたちが雀卓を囲んで麻雀を打つ、という話。毎話4ページで、卓を囲む動物たちも変わります。最初の頃こそ動物でしたが、次第になんでもありになります。
すでに動物いないし。植物(?)ばかり。
他にもお相撲さんとか、グレイとか(表紙のようなキャラクターたちが出てきます)。
毎回麻雀関係なくて、登場人物たちの会話を楽しむ作品になっているのが、非常に施川作品らしいのでオススメです。
ちなみに「ツモっ子どうぶつの森」、当初発売予告が出た後......
という事態になったのですが、なんとか無事に発売されました。
発売延期の話を聞いたときは、まさに、
という感じでした。
現在も複数連載を持っている施川ユウキ先生、オススメです。
(うめだ店/山本コウ)
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